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「やりたい仕事ができない」新入社員の悩みを解決するには?

学び

「心の声」を聞けば、自然と動けるようになる

 いつものルーティンワークや瑣末なことはすぐに行動できるのに、悩みや課題を解決するためのキーアクションが先延ばしになってしまうということは、よくあることです。その場合3つの声を分けて「本当はどうしたい?」と問うことをおすすめしています。3つの声とは「頭の声、体の声、心の声」です。

■「頭の声」は、普段考えていることで、「~しなければならない」といった義務感
■「体の声」は、体の状態やコンディションを指します。肩がバキバキだ、喉が少し痛いなど
■「心の声」は、感じていること、気持ちで、「~したい」という欲求

 この3つの声を分けて聞いてみましょう。やる気が持続しない、なかなか行動できない、自分が思うようにいかないと悩む人の大半は、「頭の声」だけで仕事をしていることが多いのです。また、体調が安定しないと悩む人は、「体の声」を無視して自らを酷使していることが多いです。

 特に、悩みを解決したい場合は、3つの声のうち「心の声」を重点的に聞いてみてください。そして、50秒で自分の欲求を突き止めたら、10秒でいいので、すぐに行動する。たった10秒でも小さな行動をコツコツ続けていけば、やがて大きな変化につながっていきます。小さな一歩の積み重ねが、目の前のあなたの悩みを解決する突破口になります。

<TEXT/大平信孝>

目標実現を専門とするメンタルコーチ。株式会社アンカリング・イノベーション代表取締役。脳科学とアドラー心理学を組み合わせた、独自の目標実現法「行動イノベーション」を開発し、これまで1万人以上のリーダーの部下育成に関する悩みを解決。近著に『先が見えなくても、やる気が出なくても 「すぐ動ける人」の週1ノート術』(PHP研究所)、『先延ばしは1冊のノートでなくなる』(だいわ文庫)

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