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30歳のテレビ局ADが、過酷な街頭インタビューで培った「ナンパ必勝法」

 激務というと、真っ先に浮かべる職業のひとつにテレビ番組のAD(アシスタントディレクター)があります。最近ようやく旧態依然とした労働環境が改善されつつありますが、まだまだ心身ともにハードな職場であることは変わらないようです。

テレビ

※画像はイメージです(以下、同じ)

 テレビ番組制作会社に勤める沖田拓人さん(仮名・30歳)は業界の荒波にもまれ続けた一人。学生時代は陸上競技に打ち込み、体力に自信はあったものの、逃げようと思ったことは1度や2度ではないそうです。

街頭インタビューで培った“鋼のメンタル”

「僕がなんとか続けてこられたのは、時間が空いた瞬間に、いつでもどこでも寝られるという特技があったからだと思います。睡眠不足から体を壊して辞めていく人も少なくないですから。

 3日連続で家に帰れないのはザラで、着替える時間もない。合コン前にせめてもの思いで、降りしきる雨をシャワー代わりにして足を洗ったことも……」

 すり減り続けるような日々の中でも、ADになったからこそ生まれるメンタルの変化がありました。

「最初はとにかく街頭インタビューが大変でした。冷たく断られ続けると心が折れそうになるんです。でも、その場で無視されるより上司に怒られるほうが遥かに嫌なので、ひたすら心を無にして1日数百人に声をかけていたら次第に何とも思わなくなりました。気付いたころには人見知りがすっかり解消されていたんです」

さらにナンパ技術に磨きがかかり……

AD

 そしてさらなる好循環も。

「どうしたら意図する発言を上手に引き出せるか考え、心理学の本を読んだりしました。結果的に仕事もはかどり、トークのスキルも磨かれたので、一石二鳥でしたね」

 若い女性が足を止めてくれるのは、やはり渋谷だったそうです。カメラが回っていることで気が大きくなるのか、いろいろぶっちゃけてくれることも多かったとか。

「その場が盛り上がれば連絡先を交換して、なんなら付き合ったこともあります。あと言葉は悪いですが、合コン要員として一定数の子と仲良くなっておけば、目上の人が急に女の子と飲みたいって言い出したときにも対応できますからね」

 そして入社から数年経ち、同期が1人、2人と辞めていくなか、街頭インタビューで黙々と研鑽(けんさん)を積んだ沖田さん。いつの間かストナン(ストリートナンパ)もまったく抵抗なくできる鋼のハートを手に入れ、同じく鋼のハートを持つ先輩社員と共に積極的に街に繰り出すように。

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