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「ラーメン凪」代表が初めて語る修行時代。“一蘭スープ工場”で…

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「ラーメン凪」は“小さなバー”から始まった

ラーメン凪

ゴールデン街のお店の厨房に今も貼り付けてある、独立当初の目標

 仕事ではお客さんを相手に喜んでもらう。そして、社内では先輩や上司に喜んでもらうことを徹底していたという生田さん。その後、28歳で独立を果たします。

「初めは現在のゴールデン街 本館の場所にあった『日替わりバー』で、週2回の店主になりました。飲めるラーメン屋としてカウンターにはお酒を並べて、4坪ほどの間取りは今も変わっていないですが、当時から『365日異なる味のスープを出す』ということを試してみたり、とにかく自分がおもしろいと思う、いろんなことに挑戦していましたね。

 実は、今でも厨房の片隅に貼ってあるのですが、ダンボールに『5年間で年商10億円を目指す』と書いて開業当初に自分なりの目標を宣言したんですよ。海外展開などを経てようやく達成するまでには10年ほどかかったのですが、僕の中では『世の中を驚かせたい』という思いは変わっていません」

 凪スピリッツの精神にあるのは「世の中の問題を“凪らしく”おもしろおかしく解決する」と話してくれた生田さん。現在も、さまざまな挑戦は続いています。

挑戦し続けるなか、“変わらない”自分も

ラーメン凪

今はあまりお店に立つことはなくなったというが、今回は特別にラーメンを作る姿を見せてもらった

 2018年末には、情報通信技術を食品・飲食業界に適用した「フードテック」と言われる分野のスタートアップ「ベースフード」との共同開発により、完全栄養ラーメン「BASE RAMEN すごい煮干し」を発売。

 今年1月には新たにオープンした「ラーメン凪 田町店」でAIによる顔認証システムを導入するなど、前例のない取り組みが注目されています。自分の中にはどこか「あえて他の人がやっていない方法を試したい気持ちもある」と、生田さん。

「僕としてはたぶん新しいモノが好きなだけなんですよね。ひょっとしたら、裏返していうなら飽きっぽいのかもしれません。ただ、大切なのは新しい発想なんですよ。例えば、田町店の顔認証システムも本来であれば、会員証を発行するだけでも十分なはずなんです。ただ、そこに『AIを導入したらどうなるだろう?』と考えると、どこかワクワクするんですよね。

 自分ではいろいろなことを試しているはずなのに、昔の友だちからは『生田はずっと変わらないよね』と言われます。それはきっと、創業当初から抱いていた世の中の問題をおもしろおかしく解決するという芯がブレていないからだと思います」