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喫茶室ルノアールの“長居していい感”の秘密。「愛する会」会長が語る

 街を歩けばふと目に入る都会のオアシス「喫茶室ルノアール」。仕事の打ち合わせや、ちょっとした休憩にと一度は利用したことがあるという方も少なくないでしょう。

ルノアール

【山内真太郎】「ルノアールを愛する会」会長。広告クリエイター&大学講師でもある

 そんなルノアールを愛しすぎるあまり、仲間とともに書籍『喫茶室ルノアール“本”店Vol.1』を作るまでに至ったのが、都内の広告会社で働く山内真太郎さんです。
  
 今回は山内真太郎さんに、ルノアールとの出合いから、その魅力について迫りました。

社会人になってルノアールの良さに気づいた

――まずは山内さんとルノアールの出合いについて教えてください。

山内真太郎(以下、山内):初めてルノアールを利用したのは大学生のときです。早稲田大学の学生だったので、ルノアールの店舗が複数ある高田馬場で毎日過ごしていました。それで街を歩いていると、なんかあるな、と。

 ただ、それ以上の気持ちはありませんでした。他のカフェはよく使っていたんですけど、ルノアールはコーヒー1杯500円台後半から600円台と学生にとっては高い価格帯だし、勇気を出して中に入ってもスーツを着たおっさんがいっぱいいて、場違いな感じもして……。本格的にルノアールを使うようになったのは社会人になってからです。

――確かに、何となく中高年の男性が多いイメージです。

山内:社会人になってからはずっと広告業界でクリエイティブの仕事をしているのですが、仕事以外の時間も含めて“考える時間”が非常に大事。でも自宅では集中できないタイプだったので、アイディアをじっくり考えられる場所を探す必要があったんです。

――それがルノアールだったと。

山内:いえ、喫茶店ではあったんですが、最初はルノアールではなかったんです。当時はちょうど渋谷のあたりで喫茶店ブームがあって、いろいろとちょうどいいお店を探し回っていました。

 ただ、なかなか落ち着ける場所がなくて。しばらく転々としていたんです。時にはファミレスとか、深夜まで開いている喫茶店以外のお店を使ってみたり。

仲間が集まり、“ルノアール愛”がカタチに…

ルノアール

――アイディアをじっくり考えられるお店を見つけるまでの道のり、なかなか険しいですね……。

山内:そんな折、歌舞伎町の目の前にある大型のシェアハウスに引っ越すことになったんです。今でいうシェアハウスブームの走りみたいな物件でした。そこに移ったら、まあ周囲に死ぬほどルノアールがある。そこでふと気が付いたんです。ルノアールなら、夜遅くまで開いているから会社帰りにも使える。これはいいぞと。

――そこからルノアールにハマっていくわけですね。

山内:そこからは週8でほとんどルノアールに住んでいるような使い方をしていました。今は郊外に住んでいるので利用する回数は減りましたが、それでも多いときは1日に3回くらい利用します。また私は夜間の大学院にも通っているのですが、修士論文はほとんどルノアールで書き上げたくらいです。