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スマホで払う時代の悪夢…友達まで信用格付けで選ぶ中国流が、日本にもジワジワ

ビジネス

中国政府も個人情報による格付けを導入

 中国では、企業だけでなく、共産党政府も個人情報による格付けを導入しています。そのため、国有鉄道の車内では「(秩序を乱す)行為は、信用情報システムに記録されます」という警告のアナウンスが流れています。

 すでに、無賃乗車や車内での暴力行為を働いた2000万人以上が、高速鉄道や飛行機の利用を制限され、とくに著しくスコアが低い者は、IDと氏名がネット上に公表されています。

 このシステムを導入している中国の首都・北京では、自転車を駐輪禁止の場所に止めると、監視カメラによって個人を特定され、スコアに影響するそうです。

 こう聞くと「行き過ぎた監視社会なのでは?」と疑念を抱く人もいるかもしれませんが、実際、システム導入後は違法駐輪の台数が減ったという報告もあります。また、中国市民も好意的に受け止めている人が多いようです。

日本でもアリババのサービスが急速に浸透

大企業

 ゴマ信用を運営するアリババのサービスのひとつが、モバイル決済サービスの「アリペイ(Alipay)」です。最近では、訪日観光客や留学生のために、アリペイ決済を導入する施設が増えています。

 東京スカイツリータウンは、今年2月に施設内の店舗などで、アリペイを利用できるようにしました。さらに、北海道札幌で2月11日まで行われた「第70回 さっぽろ雪まつり」においても、アリペイの提供を発表。会場内の118店舗で利用でき、決済すると代金の20%オフをするキャンペーンも実施されました。

 そのほかにも、早稲田大学の大学生協でもアリペイの導入実験が行われています。大学生協がアリペイを導入するのは、早稲田大学が初で、日本国内でもアリペイを利用できる機会は急速に増えているようです。

ネットでは「怖い…」と疑念の声が多数

「ディストピアSFが現実になってしまったみたいで、恐ろしくなった」
「すごく、興味深いテーマでした。このシステムで、中国はものすごい変革を遂げるかもしれない」
「日本でも数年後には、このシステムが今の中国並みに日常に浸透していそう」

 とはいえ、番組の放送を受けて、ネット上では、ゴマ信用に対して、驚きや不安の声が多く上がっていました。個人の社会的な立場がイチ企業のAIによってスコア化され、それが現実の生活に影響することに対し、恐怖感をあらわにする意見も少なくありませんでした。

 社会が便利になるにつれて、こうしたサービスが増えるのは仕方ないのかもしれません。現に中国市民はゴマ信用を好意的に受け止める声が少なくないです。読者のみなさんは、この格付けシステムについてどう感じましたか?

<TEXT/湯浅肇>

写真をメインに数多くの時事ネタやマルチメディア関連の記事も執筆。常に斬新な切り口で情報発信を目指すアラサー男子

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