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芸能人が相次いで告白する「パニック障害」。さんまの助言に救われた人も

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パニック障害は男女でかかりやすさが違う

薬物イメージ

 厚生労働省が2002~2006年に行った調査によると、何らかの不安障害を有する者の生涯有病率で9.2%だったことが分かっています。

 アメリカで2001~2002年におこなわれた調査では、さらに有病率が高い31.2%となっており、10人に3人以上が経験する病気になっています。また、同調査では、パニック障害においては女性は男性の2.5倍かかりやすいことが分かっています。

 パニック障害の治療法としては、大きく分けて、薬物療法と精神療法の2つがあり、それらを組み合わせて治療を進めていきます。

 剛さんが実践した「電車に乗れる時間をだんだんと増やす」といった行為は、精神療法のうちのひとつの曝露(ばくろ)療法と呼ばれているものです。

さんまさんのアドバイスに救われた

 剛さんは、病気を周囲にカミングアウトをすることをすすめています。「芸人の世界だからこそ」という断りを入れながらも、剛さんは当時を次のように語っています。

「みんな笑っていましたね。『なんじゃその病気』って。『聞いたことない、教えて教えて』言うて」と。芸人仲間が深刻ぶらず、「笑って寄ってきてもらえて嬉しかった」とも語っていました。

 さらに、先輩の明石家さんまさんに「パニックのPを取って、額にPつけて、パニックマンっていうキャラクターでコント作ったらどうや?」と、すすめられたエピソードを番組内で紹介。剛さんは、さっそく、そのアドバイスに従ってパニックマンのコントをしたそうです。

視聴者からは「希望が持てる」との声

「カミングアウトしにくい病気だけれど、自分もカミングアウトしたら楽になった」
「この病気について取り上げてくれるのは、嬉しい。治療できた人の話を聞くと、希望が持てる」

 インターネットでは、この病気について取り上げてくれて良かった、という声が少なくありませんでした。

 また、同日に放送された『ザ!世界仰天ニュース』でも、元SKE48の佐藤聖羅さんが、パニック障害を告白し、この番組と合わせて視聴したという人もいたようです。

 パニック障害は、現代において、誰もが発症してしまう可能性がある病気です。自分のためにも、そして、周囲の人のためにも、理解を深めておいた方が良さそうです。

<TEXT/湯浅肇>

写真をメインに数多くの時事ネタやマルチメディア関連の記事も執筆。常に斬新な切り口で情報発信を目指すアラサー男子

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