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コンプレックスを武器にする思考法。渡辺直美、トレエン、CHAI…

コラム

 欧米を中心にここ数年広まっている「ボディポジティブ」というムーブメントをご存知でしょうか?

世界メイク事情01

※画像はイメージです

 ボディポジティブとは「自分の身体のありのままを受け入れて愛そう」という考え方です。海外のファッションショーでは、プラスサイズという太ったモデルを起用するなど、これまでにない個性が受容されつつあります。

 1月9日放送の『クローズアップ現代+』(NHK)では、ガールズバンド「CHAI」が紹介され、コンプレックスを武器に世界に挑戦する姿に多くの共感が寄せられました。

ボディポジティブってなに?

 ボディポジティブとは、肌の色や体型、障害や持病など、現実の自分自身の特徴を受け入れて、前向きに生きようという考え方のことで、SNSを中心に共感が広がっています。

 その考え方の先駆けとなったのは、レディー・ガガや、セレーナ・ゴメスなどの海外セレブです。また、番組にゲストとして出演した渡辺直美さんも、ボディポジティブを体現する一人です。

 彼女は、ファッションブランド「GUCCI」のイベントに招かれた際の写真をSNSに投稿したところ、世界中から外見に対する誹謗中傷の書き込みが相次いだことがあります。ただ、本人曰く「ネガティブな書き込みは3割程度で、7割くらいの人たちはポジティブな称賛のメッセージだった」と言います。

 このことによって「わたし、イケてるよね、この良さを分かっていない人の方がイケてないよね、って思えるようになった」と番組中にコメントしました。

コンプレックスを武器に世界に挑戦するCHAI

 CHAIは、双子のツイン・ヴォーカルのマナとカナに、ベース担当のユウキとドラム担当のユナで編成された4人組バンドです。「コンプレックスはアートなり」を標榜し、「かわいい」の概念をアップデートする「NEOかわいい」をコンセプトに掲げて活動しています。

 2016年にデビューした新しいバンドですが、2018年はフジロック・フェスティバル、ロッキンジャパンフェスなど野外フェス40本に出演し、さらにアメリカ、ヨーロッパでもツアーをおこない、日本のみならず海外でも人気を獲得しつつあります。

 代表曲の「N.E.O.」では「目ちっちゃい 鼻低い くびれてない 足太い ナイスバディ!」というフレーズが登場し、従来ではコンプレックスとして捉えられていた身体的特徴を「かわいい」と再定義し、同年代の女性はもちろんのこと、ミュージシャンの間でも支持されています。

 彼女たちは、「『かわいい』の価値観を変えることが目標」「そのためにもっと知名度を上げて、グラミー賞を受賞したい」と番組のインタビューに答えました。「私たちがトップに立てば、それが『かわいい』になるに違いないから、そこを目指したい、証明が欲しい」。

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