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「新年の目標を立てよう」と考える人が結局、大失敗する理由

学び

他人からの期待を感じるのは素晴らしいけど…

 他人からの期待を感じながら、とにかく目の前の仕事をこなしていく……それは素晴らしいことだと思います。

 しかし、そのような毎日を過ごしていると、いつの間にか「自分自身のこと」がわからなくなってしまいます。自分が好きな分野はなんなのか夢中になって取り組める仕事はなんなのか。そういうとても重要なことを置いてけぼりにしてしまうのです。

『論語』の一説に、こんな言葉があります。

「之を知る者は、之を好む者に如かず。
 之を好む者は、之を楽しむ者に如かず。」

 あることを知っているだけの人は、それが好きな人に及ばない。それが好きな人は、それを夢中で楽しんでいる人に及ばない。そういう意味の言葉です。

 あなたが今年、本当に飛躍したいのであれば、誰よりも仕事に打ち込み、結果を出し、素晴らしいキャリアを築きたいのであれば、あなたが今すべきは「目標設定」などではないのです。

夢中になる感覚を今のうちに取り戻す

読書イメージ

 いつの間にか忘れてしまった「楽しむ」「夢中になる」という感覚を、時間がある今のうちに取り戻すのです。

 旅行に行ってもいいし、積読になってしまった分厚い小説でも読むのでもいい。心が震えるようなドラマを一気に見るのもいいでしょう。

 そうやって、「夢中になる感覚」を取り戻し、「今年の仕事でも夢中になるにはどうすればいいか?」と考えるのです。それが、一番大事だとぼくは考えています。

<TEXT/Shin>

某外資系コンサルティングファームで戦略コンサルタントとして勤務したのち、現在は某外資系企業で業務改善や戦略策定等の業務に従事。ビジネス書作家。ブログ「Outward Matrix」、オンラインコミュニティ「Players」を運営。無料メールマガジンも好評配信中

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