人生100年のAI時代にラクして自分らしく稼ぐシンプルな方法
周りに聞くか、書き出すことで資質はわかる
それでも「ありがとう」の声がピンとこなければ書き出してみましょう。
1.ひとより速くラクにできることを書きだし、なぜそうできるのかを探る
2.欠点やコンプレックスを書き出し、「いい意味で」と置き換えてみる
といいでしょう。
1は例えば「ワリカン計算が速い」のであれば「瞬間的な記憶力が高いからだ」「頭の回転が速いからだ」など資質が浮き出てきます。
そして、2のコンプレックスは、「いい意味で」置き換えるとその人の魅力につながる資質が可視化されます。つんく♂さんが以前、テレビで言っていましたが、曲をアーティストに聞かせたときに「これ私(たち)が歌うのですか」と嫌な顔をした曲は売れるそうです。
人は自分をよく魅せたい修正がありますが、意外と欠点が魅力だったりもします。オリエンタルラジオの中田敦彦さんが著書『天才の証明』で相方の藤森慎吾さんは「ビジョンが持てない。変わりに仕事を断らず柔軟に対応できるから歌ったり、踊ったり、役者をやったり器用にこなせる」と書かれていました。
欠点も言わばその人の持ち味であり資質です。その魅せ方を変えれば、他の人にない価値を出せます。日本人は強みや長所を考えるより、欠点やコンプレックスのほうが速く数多くだせる傾向があります。それを、いい意味で置き換えて魅力にしてしまいましょう。
掛け算ではなく足し算してオリジナルになる
掛け算のキャリアがいいと言われています。100分の1人の強みを3つ掛ければ、1万分の1人のオリジナルになれると元リクルート&元公立中学校校長の藤原和博さんやキングコングの西野亮廣さんが唱えています。
確かにその通りですが、普通のビジネスパーソンがそれをやるのは難しいことです。仮に「営業」に「マーケティング」を掛け合わせ、最後に業界として「人材業界」をかけたら普通のリクルートの人になる。というように普通に企業で働いているとオリジナルになれるほどのパーツは集められないのです。
ではどうすればいいか?
資質を足し算すればいいのです。「用意周到なのに、真っ先に行動する」「全体を捉えることが得意なのに、細かいところにも気づく」「論理的に考えることが得意なのに、話し方は凄く情熱的」というように資質の中でギャップがあるものを足していくとオリジナルな強みと魅力に変わっていくのでオススメです。
この続きはまた次の機会に解説します。
<TEXT/松本利明>