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ユニクロvsワコール、熾烈なシェア争い。ブラジャー市場に異変アリ

ビジネス

『ガイアの夜明け』(テレビ東京系)は、先月25日から「秋の3週連続SP!あなたにファッション革命!」と題して、アパレル業界の最前線を特集した企画を放送しました。

ユニクロ

ユニクロNY店 ©InSapphoWeTrust CC BY 2.0

 特集を締めくくる10月9日の放送回では、女性向け下着市場で勃発している老舗のワコールと、猛追撃するユニクロの攻防戦が紹介されました。

ユニクロ「ワイヤレスブラ」で業界に革命

 ユニクロやGUを傘下に持つファーストリテイリングは、女性向け下着販売シェアトップを独占しているワコールに、わずか9年で肉薄するシェアを獲得しました。

 その急先鋒に立っているのが「ワイヤレスブラ」。この商品の特徴は、胸の形を整えるための金属ワイヤーを排し、その代わりに特殊な加工を施したウレタン樹脂を使用するというもの。そのおかげで、締め付け感がなく、抜群の快適性を実現できたそうです。

 価格も1990円と他社に比べて割安感があり、販売1年で売上を倍増させるほどの人気ぶりだそうです。番組では開発チームの現場にカメラが入り、女性がブラジャーに求める本音をリサーチし、数百回にも及ぶフィッティングを繰り返している様子が紹介されました。

「もっと快適に日々を過ごしたい」というブラに関する悩みに寄り添う商品開発によって、多くの女性の支持を得ています。

ワコールはデザインと機能性でブランド価値を上げる

ワコール本社ビル

京都市南区のワコール本社ビル CC BY 3.0

 一方、女性下着メーカー最大手のワコール。1949年にワコールの前身である和江商事が日本で初めてブラジャーを販売して以来、販売シェアのトップに君臨し続けてきました。

 番組では、ワコールの高級ブランド「サルート」の商品開発の現場が紹介されました。一着7000~1万5000円と高価格帯で30代以上の大人の女性をターゲットにしていましたが、インターネットの口コミをきっかけに20代の若い女性にも大ヒットし、一部商品は前年比3倍も売り上げたそうです。

 ユニクロの「ワイヤレスブラ」のように、快適性を重視したブラジャーが流行するなか、「サルート」は、高い補正機能を実現するためにワイヤー入りのタイプのブラジャーを採用しているのが特徴です。より美しく、女性らしく見せることができる点がこのブランドの人気に火がついた理由でしょう。

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