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「QBハウス」は1200円カットでなぜ利益が出るのか。安さのカラクリを運営に聞いた

ビジネス

 リーズナブルかつ短時間で散髪ができることで、幅広い世代から支持を集めている「QBハウス」。社会人なら清潔感が第一だが、若手にとって月数千円の出費は痛い。だから、わずか1200円で期待に応えてくれる同店の存在は非常にありがたい。

QBハウス

QBハウス イオンモール上尾店

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 今回は、QBハウスのアイデアと歴史に迫るべく、運営会社であるキュービーネットホールディングス株式会社の広報・宮城志歩さんに話を聞いた。

徹底した効率化へのこだわり

――一度でも利用すると感じられるのが、効率が周到に追求されているという点です。まず、効率化のためにどんな設備が設置されているか教えてください。

宮城志歩さん(以下、宮城):一般の理美容店ではお客様の荷物をお預かりする場所が1か所だったり、バリカンなどサービス提供に必要な備品を店舗のスタッフが共有しながら使うことが多いので、スタッフの動く範囲が広くなります。

 QBハウスではそれらを全て個々のカットブース内で完結させているため、無駄に店内を歩く必要がありません。あらゆる備品を、手を伸ばせば届く場所に置き、椅子の周りを半歩進めば済むような家具を開発したりと、余計な手間を省く工夫をしています。小さな積み重ねでも貴重な1分程度にはなり、時間短縮に繋がります。

シャンプーがないのはサービスを絞るため

QBハウス

エアウォッシャーの導入は必然だったという

――QBハウスの代名詞といえる、シャンプーの代わりに髪の毛を吸い取る機械。これも効率化のひとつですね。

宮城:QBハウスは、お客様ご自身でできることを徹底的に排除し、唯一できないヘアカットにサービスを絞ることで10分1000円(創業当時の価格)を実現させていました。そのため、ご自身でできるシャンプーは不要なサービスと判断できましたし、髪を洗えばドライヤーが必要となりその分、時間がかかるだけでなく電気代もかさみます。

 10分で散髪を終えるためにはエアウォッシャーの導入は必然だったんです。また、床に落ちた髪の毛を吸い取るゴミ箱も効率化を図るための工夫です。創業当初は椅子の下に髪の毛を入れる箱を設置していました。

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