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新年の目標を立てられない人は「負の思考回路」が共通している

暮らし

 新年は自分が変わるチャンス。2021年の目標はもう定めただろうか。自分の目標を着実に現実のものとし、外資系教育起業の営業時代に世界第2位の成績を達成した営業のカリスマ、和田裕美さん

和田 裕美

外資系教育会社での営業時代に世界第2位の成績を収め、営業のカリスマとして知られる和田裕美さん。そのノウハウを記した著作の数々がビジネスパーソンに幅広く支持されている

 前回は<夢がかなう「手帳術」>を伝授してくれた。今回は、新年の目標の立てるときの心構えについて話を聞いた。

目標は達成できなくてもいい

 和田さんは、目標を立てる上で最も大切なことは、たった1つだと語る。それは「素直な気持ちで自分と向き合うこと」。

「『目標を立てても仕方がない』なんていう人もいます。本当はやりたいこと、欲しいものがあるのに、『私にはどうせ無理』『失敗したら笑われてしまいそう』『挑戦する時間もお金もない』と気持ちにブレーキをかけてしまう。目標を立てる際には、できるかできないかではなく、やりたいかやりたくないのか、欲しいか欲しくないか、という視点で考えることが大切です」

 できるかできないかは別にして、自分が何をやりたいのかを掘り起こしてみる。お金持ちになりたい、世界一周したい、自分の店を持ちたい、有名になって本を出したい、留学したい、趣味を極めたい……。必ず何かが浮かびあがってくるはずだ。

「無理かどうかなんて、やってみないと誰にも分かりません。今までの自身の経験を振り返ってみても、『まさか1年後にこんなことになっているなんて』と思うことはいっぱいあるはず。未来は誰にも予測できないんです。だから、自分の未来の可能性にフタをしないでほしい」

行動できた事実が自信になる

和田

『2021 W’s Diary 和田裕美の営業手帳2021』(ダイヤモンド社)

 また目標は、「売り上げを達成する」「受験に合格する」などといった明確なゴールがなくてもいいとも話す。「しあわせになりたい、もっと人となかよくなりたい、これだって目標です。自分の手で人生を変えていくきっかけになれば、どんな目標でも設定した意味があるんです」と語る、和田さん。

 目標を掲げれば、今何をするべきかが明確になると語る。

「例えば、『人脈を広げたい』という目標を立てたとします。普通は連絡しなくてもいい人に、意味なく連絡を取ったりしませんよね。でも、目標があれば、用事のない人にもメールを送ったり、SNSにコメントを入れてみようという気持ちになれる。結果、無視されて悲しくなることもあるでしょう。でも、1割ぐらいは返信をくれるかもしれない。その1割と縁をつなぐことができたら、新たな世界が広がりますよね

 できるかできないか、うまくいくかいかないかを考えて不安を膨らませるより、とにかく行動することが大事。達成できなかったとしても、目標に向かって行動できたという事実が自信につながるんです」

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