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「俺が入社した頃は」が口癖のウザイ上司。あるLINEがきっかけで別人になったワケ

コラム

仕事場で頭を悩ませる上司の叱責。憂鬱になってしまうものです。叱責されれば叱責されるほど、自分の本来のパフォーマンスを発揮できなくなってしまいますよね。今回は、プライベートの趣味がきっかけで、パワハラ問題が思わぬ形で解決してしまった男性のエピソードを紹介します。

怒る上司

※画像はイメージです(以下同)

仕事に対して厳しい上司に頭を悩ませる

 不動産会社で営業として働いている洋介さん(仮名・25歳)。彼のもっぱらの悩みは直属の上司である柏崎課長(仮名・38歳)です。

 LINEで「俺が新入社員だった頃なんて…」という口癖とともに、ハラスメント的なメッセージを頻繁に送ってくるのだと言います。

「別に悪い人ってわけではないんですが、仕事に対してすごく厳しい上司なんです。パワハラ体質っていうか、いつもピリピリしていて頻繁に詰められています」

 課長のさらに上の上司に相談しても「熱心だからねアイツは……」とお茶を濁されてしまう始末。洋介さんは、所詮サラリーマンだから、と諦めて割り切って仕事をしているそうです。

「課長の指摘は間違ってないですからね、仕方ないですよ。多かれ少なかれ社会なんてそんなもんだって思ってました」

休日はカメラを持って散歩するのが趣味

 そんな毎日を送っている洋介さんの趣味は写真撮影。連休のたびに出掛けていって写真を撮っているそうです。

「学生の頃からの趣味です。楽しいんですよ、写真を撮るのは。野鳥を撮ったり、山に行って自然を撮ったり、街角をスナップ撮影するのも好きですよ」

 洋介さんは仕事用の鞄にもカメラをいつも忍ばせているほどの写真好き。写真雑誌の投稿欄で入賞したこともあるほどの腕前なのだそう。

 ある土曜日の午後、渋谷に映画を観に行ったついでに街角をスナップ撮影したそうです。家に帰り、その日に撮影した写真をチェックしていると、なんと見知った顔が写っていました。

「柏崎課長がお子さんの手を引きながら奥さんと並んで歩いている光景が写っていました。我ながらよく出来た写真だと思いましたよ」

 そうなるとつい誰かに見せたくなってしまうというのがカメラ好きの性です。翌日、課長のLINEに「良い家族ですね」というメッセージとともに写真を送りました。

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