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30過ぎたら必須の「ご機嫌取り」スキル、9割方の人が欠落している

コラム, 学び

9割の人が欠落している「ご機嫌取り」スキル

メンタルケア

 今回はひとつだけ、チームを率いる立場になった人に身に着けてほしいスキルを紹介します。非常に重要ながら、ほとんどの人が身につけ忘れてしまっているものでもあります。それが「ご機嫌取り」スキルです。これは、「人のご機嫌を取る」という懐柔スキルではなく、「自分自身の機嫌を良くする」セルフマネジメントスキルです。

 「チームを率いるために重要なスキルなのに、なんでセルフマネジメントの話が出てくるの?」と思われた方もいるかもしれません。一度、チームメンバーとして働いているときのことを思い返してみてください。そのときのチームを率いているリーダーのご機嫌により、チームの雰囲気やパフォーマンスがガラッと変わる経験、しませんでしたか?

まずは自分自身のご機嫌を取ることが重要

プロジェクトチーム

 ぼく自身、のびのびと働けていたときの上司やチームリーダーは、常に精神的に落ち着いていました。イヤなことやプレッシャーがかかる場面でも、いつも落ち着き、「困ったね~」と言いながらも余裕をもってデータを集め、わかりやすい方針を立てて指示を出してくれました。逆に、萎縮して仕事がうまく進めらなかったときのチームリーダーは、ヒステリックになることが多かったり、無表情で不機嫌そうで何を考えているかわからない、みたいな感じでした。チームリーダーの機嫌は、メンバーのパフォーマンスに大きく関わってきます。「人のマネジメント」が重要になってくるからこそ、まずは自分自身のご機嫌を取ることが重要になるのです。

 自分自身のご機嫌取りのために、ぼくがやっていることを参考までに箇条書きにしておきます。
 

  • 無理やりにでも運動するチャンスを作る(ぼくは週1-2回は卓球をして汗を流すように心がけています)
  • 十分な睡眠を取る
  • バランスの良い食事をする
  • 定期的に振り返りをする(「書く瞑想」という本、おすすめです)
  • 心が綺麗になる本を読む(稲盛さんの経営書や仏教系の本がおすすめです)
  • 家族や仲の良い友人と屈託なくおしゃべりする時間を作る

 こんなところでしょうか。働き盛りの30代のみなさんがセルフご機嫌取りスキルを身に着け、元気よく楽しく働ける人がどんどん増えていくことを願っています! 楽しくやっていきましょう。

<TEXT/Zenyum Japan代表取締役社長 伊藤 祐>

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外資系デンタルケア企業の日本法人Zenyum Japanの代表取締役社長。「口腔ケア領域で、最高のSmileのための最高のサービスを提供し続ける」という会社のミッションを推進するかたわら「グローバル企業の日本法人経営者」という新時代のキャリアを普及させるべく、講演や執筆活動に積極的に取り組んでいる。X(@TasukuIto5)、noteなどでも積極的に発信している。2023年(令和5年)3月にビジネス書〈得する説明 損する説明〉をSBクリエイティブ社より上梓。

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