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「会社に行きたくない…」どうしたらいい?精神科医が教える対処法5選

コラム

仕事がある日の朝、目が覚めたとき「会社に行きたくない」と感じることが連日続いたなら、どうすればいいだろうか。会社に行かなければ仕事を放棄することになるし、簡単に辞められない、また辞めたくない理由は五万とあるだろう。今回は、市川メンタルクリニック院長として精神障害、睡眠障害などの治療にあたる精神科医・芦澤裕子氏に、生産的な対処法を聞いた。

※画像はイメージです(以下同)

>>【精神科医が解説】そもそも五月病とは何なのか?うつ病とどう違うのか?五月病になりやすい人は?

1.問題解決法

ノートに書き出す

行きたくない原因をノートに書き出してみましょう。漠然としていたものが、具体的に書き出すことではっきりと認識できます。その原因に対して上司に相談する、問題を共有する、人に聞いてもらいストレスを解消する、仕事を他の人と共有するなど解決策が見えてくると思います」

2.休暇取得法

休暇 リフレッシュ

「いっそのこと有給休暇を取ってリフレッシュするのも良いのでは。一日中だらだらしてもいいですし、日帰り旅行に行ってもいいです。ただし、疲れすぎると禁物。ただでさえ精神エネルギーが低下状態なのにもかかわらず、充電されずに放電してはせっかくの休息もマイナスになってしまいます。たっぷり睡眠をとってゆっくり休んでください。『一日中、ゴロゴロ過ごしてしまって、せっかくの休日を無駄にしてしまった』と自分を責めてしまう方がいますが『ゴロゴロして充電できて良かった』と考えましょう」

3.生活改善法

睡眠

「人間の身体にとって、脳も含めて大切なことは睡眠・運動・食事です。これらを見直して、改善することで、良い方向に向かいます。

睡眠の質を上げるために、入眠90分前には半身浴の入浴をして、その後はスマートフォンやパソコンといった液晶画面を見ず、ストレッチをしたり瞑想をしたりして、現代社会のストレスや悩み・考えから切り替えてください。そして7時間以上の睡眠を取りましょう。朝起きた後は1杯の水を飲んでから15分程度の散歩をするのがおすすめです。

また夕食前までに20分以上のウォーキングより少し強度の高い運動をすると、体力をつけられ、疲れにくい身体になります。身体が疲れにくいと精神も疲れにくいのです。

自分の身体や脳を作る食事も大変重要です。朝昼晩とおよそ同じ時刻にバランス良く食べてください。三大栄養素のうち、炭水化物・脂質は摂取しやすいですが、タンパク質(アミノ酸)が不足する傾向があります。タンパク質が豊富な肉・魚・乳製品・大豆製品を意識して摂取しましょう。用意がむずかしい方はサプリメントを利用するのも良いですね」

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