若手が不満を持つ横柄な管理職の特徴。「外に出さないで」と言われる原因はどこに
相手の都合で発生する負担を、自分の強みに
私は事務作業(特にハンコ)が大の苦手で、非常に苦痛です。しかし、いまだに書類は紙、ハンコも実物の企業は少なくありません。
ですから、仕事をお受けする際、「事務リソースがないため、基本的にペーパーレスでお願いします」と取引先にお伝えしますし、やむを得ず煩雑な事務作業が発生する場合には、「追加料金(事務作業サーチャージ)を請求します」とも伝えています。
相手の都合で発生する負担を言われるままに我慢するのではなく、その分の時間や労力を、自分の強みを生かせる仕事に注いだ方が、生産性もブランド価値も上がると考えているからです。
情報を正しく共有することでフェアな関係へ
何もすべての作業に対して、逐一コストを指摘する必要はありません。ただ、自分の仕事の価値となる部分、リソースのコアとなる部分に関しては、ブランドを守る努力をした方が、後々の仕事やキャリアに繫がっていくでしょう。
職場で言えば、情報システム部などは「社内下請け」になりやすい職場です。しかし、すべてを引き受けているとパンクしてしまいます。そして、世の中にはそのストレスを協力会社や社外の下請け会社へと押し付ける人もいる。いつまでも「みんなが苦しむ」負の連鎖が止まらない……。
そうならないために、まずは自分たちの状況を発信することが大切です。わがままとは違います。無理をする前に、状況を正しく共有すれば、フェアな関係へと繫がっていきます。