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「同僚との世間話」は意外と重要。仕事で最初に見直したい“ムダな時間”とは

学び

よく考えると重要ではないのは…

 その答えは、第3領域なのです。第3領域は緊急なのでなんとなく対応してしまいがちなのですが、よく考えると重要ではありません。まずはここを見直し、「NO」というべきなのです。

 他にも第3領域には、

・目的的ではない電話やメールへの対応
・参加する必要を感じない会議
・あまり意味のない接待や付き合い
・必要性のない報告書

 などがあげられます。

やめる勇気、断る勇気を持つ

拒否 断る

 こうしたことにNOをいうのは勇気がいることかもしれませんが、すべてに対応していては、大切な時間が重要ではないことに使われることになります。本当に達成したい目的・目標達成のために、「やめる」「断る」という勇気を持つことも必要です

 ただ、急に「やめる」「断る」というのはなかなかハードルが高いですよね。そういう場合は、まずは別の方法で代替する、時間を短縮する、リスケするなど、第3領域の時間を少しでも減らせないかという視点で考えてみましょう

 計画を立てたけど、実行する時間が取れなかったという人に「どう改善しますか?」と尋ねると、「気合で頑張ります!」「少し残業を増やします」という返答をいただくことがあります。その気持ちはとても素晴らしいのですが、気合や長時間の業務は短期的には継続できても、長期的には継続できません。

 そんな時は、PDCAから少し離れて、自分の時間の使い方そのものを見直してみる。そうして、計画を実行していく時間を捻出していきましょう。

<TEXT/キャリアコンサルタント 荻野純子>

株式会社FCEトレーニング・カンパニー 代表取締役社長。大手人材会社にて、法人営業・キャリアコンサルタントとして活躍後、⼀部上場経営コンサルティング会社にて採用研修業務に従事。2010年FCEトレーニング・カンパニー立ち上げに合流。講師として企業研修3000回、受講者数は5万人を超える。導入企業のリピート率は90%以上。著書に『xDrive 質問がPDCAを加速する』(キングベアー出版)がある

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