仕事が早く終わらない人はタスク管理が不十分。「まずは書き出す」ことから
たくさんのタスクを抱えている人は、「何のタスクがあるのか」「どのタスクを終わらせる必要があるのか」「タスクの管理が漏れていないか」など、あらゆる心配事が生じてしまいます。そこで、あなたの右腕になってくれるが、タスク管理です。
しかし、タスク管理の方法を学校で習ったりはしませんし、自己流でしている人も多々いらっしゃいます。だから、「タスク管理ができない」「タスク管理をしても意味がない」といった人たちが世間には溢れているのです。
そうならないためにも、今回の記事では『なぜか仕事が早く終わらない人のための 図解 超タスク管理術』(あさ出版)の著者であり、心理学ジャーナリストの佐々木正悟氏に「タスク管理術」について解説してもらいます(以下、佐々木氏寄稿)。
タスク管理術といえば…
タスク管理術には、大本にあたる3つの方法論があります。それが、ゲッティング・シングス・ダン(GTD)とタスクシュート、マニャーナの法則です。
ここでは、世界的に有名なアメリカ発のタスク管理術であり、情報整理術でもあるGTDという方法論についてご紹介します。
実は、一般的にタスク管理ツールと呼ばれているほとんどのサービス、たとえばNozbe(ノズビー)やOmniFocus(オムニフォーカス)、Todoist(トゥドゥイスト)、Asana(アサナ)といったタスク管理ツールは、どれもGTDをベースにしています。
あなたも知らないうちに、GTDを活用しているかもしれません。なぜGTDは、タスク管理術として優れているのか。それは、すぐに成功体験を得られるからです。
すぐに成功体験を得られる
GTDに限らず、ほとんどのタスク管理術には効果があります。なぜなら、タスク管理をすることで約束を見える化でき、約束の管理を続ける限り今の状況を把握し続けることができるからです。
反対に、タスク管理をせずに抱えているすべての約束をきちんと把握し、認識し続けることは困難だと言えます。元来、人は忘れる生き物であり、たいてい仕事における約束は1個や2個ではなく膨大で、1日後2日後だけでなく数か月先のこともあるからです。
GTDで最初にするのは、「2時間かけて気になっていることをすべて洗い出す」ことです。行動心理学では、人間は何かをして成功したら嬉しくなってそのことを繰り返す傾向があると示されています。
つまり、すぐに成功体験を得られるので、タスク管理を継続して実行できるようになります。