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「面白くなってきやがった」は魔法の言葉。すぐ使える自衛隊流メンタルハック

ビジネス

「陸上自衛隊」と聞くとどんなイメージを思い浮かべるだろうか? 戦車に乗る姿や、厳しい訓練に勤しむ様子を思い浮かべるだろう。一方で、彼らの「オフ」の姿はあまり知られていない

自衛隊員

※画像はイメージです(以下同じ)

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 愛とユーモアにあふれた「ますらお(益荒男。本来はりっぱな男、勇気のある強い男の意だが、ここでは「陸上自衛官」を指す)ライフ」を描いて、Twitterフォロワー15万人超えという元陸上自衛官の“ぱやぱやくん”さん@paya_paya_kun)。

 そこで、ぱやぱやくん(著)・原田みどり(イラスト)『陸上自衛隊ますらお日記』(KADOKAWA)の一部を再編集して紹介する(以下、同書より抜粋)。

今日から使えるますらおメンタルハック

 陸上自衛隊の訓練や任務は正直辛いです。しかしそうした試練に耐えるのがますらおの仕事であり、いざとなれば我が身を顧みずに任務達成に向けて戦わなくてはいけません。ますらおの目の前には、35度を超える灼熱やマイナス20度の極寒、銃弾が飛び交う戦場、何もかもを破壊する大災害が待ち受けています。

 おそらく瞬間風速的な辛さやストレスでいえば、あらゆる職業の中でもダントツといえるでしょう。そうした事態でもしっかりと任務達成ができるように、ますらお達は修行のような鍛錬をしています。

 ただ、ますらお達は辛い状況を乗り越えるための考え方や方法論を持っているからこそ、そうした状況でも乗り越えられるのです。ちょっとだけ、そのような自衛隊流メンタルハックをお伝えすることにしましょう

不安を具体化すれば気持ちは楽になる

陸上自衛隊ますらお日記

ぱやぱやくん(著)、原田 みどり(イラスト)『陸上自衛隊ますらお日記』(KADOKAWA)

 まず、嫌なことが始まる前は「悲観的に準備をして、楽観的に対応する」ことを心がけましょう。「不安だ……」という気持ちで一杯になるときこそ、行動でしっかりと備えるという考え方です。これは、私が部隊にいたときに、当時の上司であった中隊長に教えてもらいました。

 不安な気持ちで一杯になっているときは、往々にして「漠然とした不安」が心を占めているものです。その不安を具体化して対策をすれば、だいぶ気持ちは楽になります

 たとえば、「大震災になったらどうしよう……」と不安なのであれば、防災バッグや家族の避難場所などについて改めて確認を行ってみましょう。そして、「避難場所の体育館は壊れている可能性がある」や「飲料に適した水はもらえないかもしれない」と可能な限り「具体的」かつ「悲観的」に準備を進めていくのです。

 そうすると、「こうしたケースが起こっても対処できる」とポジティブに考えることができるので、徐々に不安は消えていきます。

陸上自衛隊ますらお日記

陸上自衛隊ますらお日記

Twitter15万フォロワー超え!知られざる”自衛隊ライフ”が1冊に。SNSで話題沸騰中の元陸上自衛官・ぱやぱやくんが描く、愛とユーモアに溢れた自衛隊ライフがついに書籍化!

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