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まるで悲劇のヒロイン…被害妄想が強すぎる女性の“やりすぎな発言”とは

コラム

「私が無視したから」驚きの言い訳とは?

「愛子さんは驚くことに、『いつもジロジロと私のほうを見てきていたが、私が無視したから腹を立ててみんなの前で叱責した』と相談したのだとか。上層部が事実確認の聞き取りをしたことで、愛子さんが訴えた内容や被害妄想が明らかになっていきました」

 真実が明らかになったため上司は理不尽な目に遭わずに済みますが、「愛子さんの過剰な行動を懸念してか、愛子さん自身にもお咎めなどはなかったみたい」と宮川さん。そのため、愛子さんはその後も、何かあるごとにパワハラだ、セクハラだと騒ぎ立てるように。

「噂なのでどこまでが本当かはわかりませんが、話し合いがおさまらずに弁護士を入れるとか入れないというところまで発展したという話もありました。そしていまでは、みんな、見て見ぬフリ。誰も愛子さんに注意ができない状況になってしまったのです」

「悲劇のヒロインみたいなんだよね」

私の周りの迷惑な人,

 注意もできずキツイ言葉も言えず、距離を置こうとすると「避けられている。いじめられている気持ちになる」と騒ぎ立てて上層部に訴える。そのため、ランチタイムがはじまる前には、愛子さんからランチに誘われるかどうか、みんなビクビクしているのだとか。

「運悪くランチタイムに誘われたときには、『私って、悲劇のヒロインみたいなんだよね……』からはじまる愚痴や被害妄想を1時間たっぷりと相槌を打ちながら聞くハメになります。仕事をしているときよりも気を遣うし、精神的にしんどいので、転職も検討中です」

 そう語る宮川さんですが、仕事がラクなこともあり、なかなか転職に踏み出せないのだそう。上手に付き合っていまの仕事を続けるか、被害に遭ったりトラブルに巻き込まれたりしないうちに転職するのかは、慎重に判断する必要があるかもしれません。

<TEXT/山内良子 イラスト/本田しずまる(@hondashizumaru)>

-[私の周りの迷惑な人]-

フリーライター。おいしいものや楽しいこと、旅行が大好き! ライフ系や節約、歴史や日本文化を中心に、取材や経営者向けの記事も執筆。金融会社での勤務経験や接客改善業務での経験を活かした記事も得意です

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