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コロナ禍でパッケージデザインに“定番返り”が。AIが変える「商品開発の最前線」とは

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「代替されない力」を身につけて欲しい

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※画像はイメージです

 このほか小川氏は、商業高校の商品開発の教科書作成にも携わり、商品開発を指導する講師としての顔も持つ。若者への教育にも熱意を向ける彼に、若い読者へのメッセージを聞いた。

「AI技術が発展し、人の仕事を代替していく中で、20代の方はどのように自分のキャリアを積めば良いのかと悩むかもしれません。しかし、AIがどんなに発展しても、人間の仕事がゼロになることはありません。デザインで言えば、ロゴやレイアウトの微調整や色の変更などの作業は、AIに任せたほうが効率的に行えます。

 でも、世界観やブランドイメージを考えたり、今までにない商品や革新的なサービスを産み出したりといったクリエィティブな仕事は、人間にしかできません。これはデザイナーに限らず、どの仕事でも同じだと思います。そして、AIに代替されない部分にこそ、その仕事の本質、価値がある。若い人たちには、AIの仕組みや使われ方を理解することで、仕事の本質がどこにあるのかを見極め、これからの世界で必要とされるキャリアを築いていってほしいです」

 長年培ってきた知識と経験を武器に、AI技術の最先端で挑戦を続けるプラグ。さらなる躍進が期待される。

<取材・文/緑川アイラ>

早稲田大学第二文学部卒業、ADHD、プロボクサー。5戦全勝で日本タイトル戦に挑むも敗北。発達障害者としての半生を赤裸々に綴った著書『ADHD女子革命』をKindleストアで発売中

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