行列ができる野菜炒め専門店。野菜の強みを活かした店舗作りが実を結ぶ
「三方よし」を体現する
商売の心得として古くから「三方よし」という近江商人の言葉が使われる。売り手と買い手が喜び、さらに社会貢献にもつながるのが良い商売だという教えだ。
行列ができることからも買い手が喜んでいることは目に見える。また、それだけ反応が大きく話題になっていることが従業員のモチベーションアップにもつながっているそうだが、向井氏は社会貢献につながる話も聞かせてくれた。
「たまにニュースにもなりますが、野菜が多くできすぎてしまうと、値段が一気に下がり生産者さんの儲けがほとんど出なくなる『豊作貧乏』になってしまいます」
食品ロスを減らしていきたい
「今後は、そうした野菜をトッピングなどに取り入れて、生産者さんも助けたいと思っています。また、飲食店ではネギの青い部分はあまり使われずに捨てられることも多いのですが、ベジ郎では廃棄される部分も使って、食品ロスを減らしていきたいです」
今後は5月までに2~3店舗の出店、その後はFC展開も構想にあるというベジ郎。あなたの街に誕生した際は野菜補給をしに行ってみてはいかがだろう。
ご飯をかきこむのももちろん美味しいが、筆者のオススメは、肉野菜炒めを激安(200円)で提供される生ビールのツマミとして楽しむスタイルだということを添えておく。
<取材・文/Mr.tsubaking 編集/ヤナカリュウイチ(@ia_tqw)>