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アンゴラ村長も働く「どヘンタイの個性派集団」。創業社長が語る、仕事の実態とは

学び

近い世代の気持ちがわかっている

若手社員

※イメージです

 今泉氏はそんな若い世代の性質に合わせ、ピラミット型のトップダウンな組織ではなく、全員が横並びの「ティール組織」のかたちをとっている。

「社長にも思ったことをいえるようなフラットな組織になっています。そうすることによって、トップ層と若い人の意見が両方聞けるんです。みんなお酒を飲むのが好きなので飲みながらいろんなことを話してくれますよ。

 やはり若い子はトレンドも把握しているので吸収が早いですね。僕は20代の気持ちがわかっていないので、そこは若い子に任せています。若い人用の商品だと、僕たち目線で売っても売れないんです。売り方や見せ方は、それぞれ近い世代でないと難しいと思います。そのため、若い人がちょっと失礼な言い方をしても仕方がないかなと感じています」

わかっていない経営者が多い

 最後に、若いビジネスマンに対してアドバイスをもらった。

「勇気を出して意見を言ったほうがよいですね。もし聞き入れてくれない会社なら、聞いてくれる会社に行きましょう。今の20代の人材はとても価値が高いのですが、その価値をわかっていない経営者が多い

 今は少子高齢化じゃないですか。そうなるとどんどん戦力が薄くなってしまうので、20代は貴重な人材なんです。弊社では社員からさまざまな意見を吸い上げるために、よいアイディアを出した社員に1000円を渡す制度があります。その価値を見いだせないような会社には行かないほうがよいでしょう」

 叩き上げがよしとされた時代に若手時代を過ごしたという今泉氏だが「同じように今の若手を育てことはできない」と話す。このような意識は徐々に広がっていくのかもしれない。

<取材・文/大川藍>

ライター。スイスで滞在中にフリーランスとして目覚める。おつまみ系や占い、インテリア系も執筆中。興味のあるものならなんでも記事にしてしまう遅咲き主婦

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