コロナ禍で「結婚式」が激変、お酒NGのケースも。招く・招かれる心構えは
披露宴に出席することの「重み」
私は30年以上ウエディング業界で仕事をしてきましたが、コロナ禍で最も変わったのは、実は披露宴に出席することの「重み」だと思っています。
カップルにとって招待客を選ぶというのは、とても悩ましいことです。それでも60人、70人クラスの結婚式や披露宴の場合は、呼びたい人を呼ぶことができたし、難しければ2次会に招待するという方法がありました。
ところがコロナ後、招待客は20人程となり、2次会を開催しないことが増えているので、招待できるのは新郎、新婦それぞれ10人ぐらいになってしまいます。もし、あなたが家族、親戚も含め、招待客を10人しか選べないとなったら、誰を選ぶかとても悩むのではないでしょうか?
コロナ前とは異なる「招待される意味」
つまり、結婚式や披露宴に招かれたということは、その1人に選ばれたということなのです。もちろん、余計な気を使う必要はありませんし、ご祝儀の金額も今まで目安とされていた額で問題ありませんが、以前とは重みが違うということを理解してほしいと思います。
まず、人数が少ないということは、大勢の中の1人ではないということです。同じテーブルの友人とばかり話していた従来の披露宴とは違い、新郎新婦、ご家族に近いところで、食事をしたり、会話したりすることになり、写真に残る機会も増えます。家族的な立場で出席するというイメージで捉えておくとよいでしょう。
このようにコロナによって結婚式や披露宴は変化しましたが、よかった面もあります。例えば緊急事態宣言によってお酒の提供ができなくなりました。当初はお酒がでない披露宴なんて想像もできず、カップルにどう対応したらよいかもわからないほどでした。