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クサッ!家にカメムシが大量発生…「寒い時期の害虫対策」をアース製薬に聞いた

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 自宅に出てくるととにかく不快な「害虫」。一般的には暑くて湿気の多い夏に悩まされるイメージが強いが、実は秋~冬にむしろ活発に活動する害虫も

家

※画像はイメージ

 そこで、数多くの虫ケア用品を製造してきた「アース製薬」の研究部に所属し、虫の生態に詳しい有吉立さんと野村拓志さん、虫の対策方法に詳しい浅井一秀さんに、この時期だからこそ気を付けたい自宅の害虫対策について聞いた。

※編集部注:本記事には虫の写真が出てきます。苦手な方はご注意下さい

悪臭を放つことでお馴染みの「カメムシ」

 まず、行動が活発になる害虫の代表例として挙げられるのが「カメムシ」だ。皆さんもカメムシの発する強烈な悪臭を一度は嗅いでしまったことがあるだろう。では、いったいなぜ自宅へ侵入するケースが多いのか。野村さんは「冬を越すため」と語る。

カメムシ

カメムシ

「カメムシは冬を越せる虫なので、秋が深まると居心地のよい場所を求めて集団で家屋に浸入することがあります。また、3mm以上のすきまは通過できるため、窓や換気扇といったわずかなすきまからでも侵入できます」

 そんなカメムシの侵入を防ぐにはどうしたらいいのか。浅井さんは「侵入されたくない場所に、侵入防止効果のあるスプレー剤をかけることが効果的」と語る。また、布団や洗濯物についたまま家の中に入ることもあるため、その場合は布団や洗濯物に汚れを残さず駆除できる殺虫成分不使用のスプレー剤を使うのがいいようだ。

 しかし、そうは言っても侵入を許してしまうケースもあるかもしれない。その場合、悪臭を発す前に退治するには、「カメムシに刺激を与えずに殺すしかない」という。カメムシは刺激を感じると、その時点で悪臭を発するためだ。見かけたらつい潰したくなってしまうが、瞬間冷却作用のあるスプレー剤を使うと悪臭を感じずに退治できるとのこと

ゴマのように大量発生することも…「シバンムシ」

シバンムシ

シバンムシ

 秋に発生のピークを迎えるのが、体長約2.5mmの茶色い小型の虫「シバンムシ」だ。ややマイナーな害虫だが、具体的にはどんな習性があるのか。有吉さんに聞くと、「食品を中心に被害が出る」とのことだ。

たとえばお菓子や乾麵など、人の食べる食品を幅広く食害します。そのため、お菓子を食べようと思って中身を見たら、ゴマのような見た目のシバンムシが大量発生していることも……。残念ながら、シバンムシが湧いてしまった食品は処分するしかありません」

 かなり恐ろしい害虫だが、現状では侵入を未然に防ぐ対策は確立されていないという。侵入経路は窓などのため、家のすきまはできるだけふさいでおくのが無難だ。しかし、侵入したシバンムシを駆除する方法はある。「市販の不快害虫用のスプレー剤を使えば、わりと簡単に駆除できる」(浅井さん)という。

 シバンムシは壁紙や畳も食べるうえ、その幼虫やサナギに寄生するシバンムシアリガタバチは、人間を刺す恐ろしい害虫だ。見かけたら素早く駆除したい。

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