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ネット広告をリアルタイムで取引する「フリークアウト」

フリークアウト

画像はフリークアウト公式サイトより

 ネット広告を取引する事業といってもピンと来ないかもしれません。ウェブサイト上の広告は広告主がサイト運営者にお金を払って宣伝してもらうと考える人も多いようですが、膨大な数の広告があるなか人を通して取引していては時間がかかってしまいます。

 そのため実際にはプラットフォームを通じて広告の取引が行われます。広告主のためのプラットフォームがDSPであり、広告主はDSPを通じてターゲティングの細かい設定をすることができます。

フリークアウトHD」はDSPを開発・運営し、収益を得ています。ちなみに広告枠を売りたい人のためのプラットフォームはSSPと呼ばれます。

海外進出にも積極的

 同社はDMP事業も展開しています。DMPは広告閲覧者のデータや過去の購入者のデータを管理するためのプラットフォームで、最適な広告戦略を考えるために必要なデータが蓄積されます。同社ではDSP同様にDMPを通じて企業のマーケティングを支援しています。

 国内では2019年にネットがテレビの広告費を上回りました。インターネット広告の重要性が高まるなかフリークアウトのDSP・DMP事業は需要を伸ばしており、2017/9期から2021/9期の売上高は120億円→147億円→217億円→248億円→294億円と成長が続いています。

 2018年には北米で同様の事業を展開する「Playwire」を買収するなど海外進出にも積極的で、今期は売上高海外比率が6割を占めます。

 IT関連といっても市場を国内に限定した企業が多く、日本からは世界的企業が生まれないとの意見も聞かれますが、フリークアウトには期待したいところです。

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