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報告書は手書きで…化石のようなアナログ企業で31歳男が遭遇したトンデモ体験

コラム

手書きの報告書を提出しないといけない

 工事では1日の作業報告書を提出しなければならなかったのですが、「それを全部手書きでやれ」とのことだったのです。

「『パソコンで書かせてくれませんか?』と言ったら、『手書きでないとダメ。感情が伝わらない』と。自分は前の会社で『IT時代に手書きは基本的にNG』と教育されていたので、カルチャーショックでした。自分も若かったので作業報告書の感想欄に『パソコンの作業報告書を認めてもいいのではないでしょうか』と書いたんです」

 作業報告書にそんな提案を書いてみた久保さん。すると、同僚社員の態度に異変が生じます。

EXCELはダメ「電卓でやることに意味がある」

アナログ上司

「提出したあと、翌々日から『アナログでごめんね』『パソコンが使えないの、そんなにストレスなの?』と同僚や先輩から次々に声をかけられるようになったんですよ。報告書は上司に提出していたので、他の社員が知っているはずがない。考えられる理由は、内容を全員で共有しているということ。その後も書いた感想が筒抜けになっていて、驚きとともに、『この会社ヤベえな』と感じました」

 会社の異常さを認識した久保さん。カルチャーショックはまだ続いたそう。

「総務部に戻り原価計算をすることになったのですが、ここでも電卓を叩いて台帳をつけるというなんとも古風なやり方で……。計算式が決まっているので、Excelに数値と計算式を入れてほぼ一瞬で原価を出したのですが、『電卓でやることに意味がある』と否定されて

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