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東京ドームのワクチン接種が「ジャイアンツ一色」と話題に。舞台裏を常務に聞いた

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 新型コロナウイルスのワクチン接種の取り組みがさまざまな場所で行われている。その中でもひときわ異彩を放っているのが、東京ドームで行われている、文京区・新宿区・港区の3区合同接種である

東京ドーム

ワクチン接種会場の外観

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 読売巨人軍や東京ドームなどの全面協力のもと、受付から経過観察に至るまで、エンターテイメント性の高い運営が話題を呼び、SNSでは「ジャビット君もいて楽しそうでうらやましい」「もはや巨人軍の最高のファンイベントでは……」との声があがっていた。そこで、現地を訪れ、株式会社東京ドームの岡佳和常務執行役員に話を聞いた。

巨人のマスコットキャラがお出迎え

東京ドーム

おじいちゃんジャビットと、ジャイアンツアカデミーのコーチ

 文京区・新宿区・港区と、3つの大規模自治体が1つの会場でワクチン接種を実施するのは、全国でも例を見ない試みである。ワクチンは米ファイザー製を取り扱っており、2021年8月16日から11月18日のうち、平日ナイター開催日の試合前を中心に、34日間実施する見通しであり、およそ3万5000人が2回接種を受けられる想定となっている。

 実際に会場内を見学すると、まず会場の入り口では、子供向け野球教室のジャイアンツアカデミーのコーチや、読売巨人軍のマスコットキャラクターであるジャビットファミリーが場内の案内役として、来場者の手指にアルコールスプレーを吹きかけていた。また、ジャビットくんとの記念撮影も行われていた

 この記念撮影は特に子供たちを中心に人気を集めており、親子が記念撮影をしているほほえましい光景を見ることができた。取材時にはジャビットファミリーの中から、おじいちゃんジャビットとシスタージャビットが快く記念撮影に応じてくれた。

プロ野球の試合前練習が見学できる

東京ドーム

東京ドームでワクチン接種を受ける男性

 ワクチンの接種は東京ドーム内のコンコースで行われており、受付を通過した後は、接種券の確認をし、問診を行う。その後、ワクチン接種を行い、そして経過観察という流れになっている。

 ワクチン接種の大まかな流れはどの会場でも差異はないが、東京ドームでは、経過観察はコンコース、またはコンコースに隣接する内野席上段で行われており、オーロラビジョンでは巨人戦の名場面集が流れていた。また、時間帯によっては、プロ野球の試合前練習が見学できる。取材日の夜には、ナイター戦が予定されていたため、内野席から練習風景を見学することができた。来場者は、練習風景を眺めたり、写真に収めたりと思い思いに過ごしていた。

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