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早くも今年のベスト&ワースト!? Netflixの大型映画3本を辛口レビュー

 過去最高の気温となった平成最後の夏。

 暑すぎて週末になっても、外出したくないという人も多いでしょう。そんな人にオススメなのが映画、とりわけ自宅にいながら視聴できる動画配信サービスNetflix(ネットフリックス)のオリジナル映画です

Netflix

※画像はイメージです(以下同じ)

 デヴィッド・ボウイの息子が撮った近未来SFノワール、アカデミー賞俳優と日本映画界を代表する役者陣のヤクザ映画、女性キャストが活躍するポストアポカリプス映画……。

 これらは、いずれも海外で話題を席巻したNetflixで配信された大作映画なのです。

贅沢な予算をかけてもハズレ作品はある

 いまや映画・ドラマ視聴で当たり前のツールとなった動画視聴サービス。過去の映画作品や、テレビ/ケーブル局で放送されたドラマはもちろんですが、大きなウリとなっているのが、各サービスが独自に制作しているオリジナル作品。

 なかでもNetflixは昨年のアカデミー賞で『最後の追跡』が作品・脚本・助演賞にノミネートされるなど、良質な作品を生み出していることで知られています。

 今年もスポーツ界のドーピング問題を描いた『イカロス』がアカデミー賞長編ドキュメンタリー賞を受賞するなど、着実に結果を残していて、あのスティーヴン・スピルバーグ監督もイギリスのニュース番組で、同作に対して「テレビというフォーマットに決めたのだから、アカデミー賞にはふさわしくない」と語りましたが、それもNetflixの影響力を示す出来事でしょう。

 しかし、贅沢な予算と豪華なキャストが揃っているNetflixといえども、すべての作品が大傑作というわけではありません。そこで、2018年上四半期に配信開始された映画のアタリ・ハズレはどれか……?

 注目作品3本をレビューしてみました。

ジャレッド・レトが日本の「YAKUZA」に

アウトロー

『アウトロー』 ※画像は公式サイトより

 最初の作品は、アカデミー賞受賞俳優ジャレッド・レトが浅野忠信、椎名桔平らと共演した異色ヤクザ映画『アウトロー』。レト扮する米兵が、終戦後浅野扮するヤクザと同じ独房に入れられた縁で、日本の裏社会に足を踏み入れていく……というのが、主なあらすじです。

 西洋・ミーツ・ヤクザな映画と言えば、『ザ・ヤクザ』(’74年)、『ブラック・レイン』(’89年)などが思い浮びますが、いかんせん本作はストーリーにひねりがありません。

 冒頭の「カンシュ~!カンシュ~!」(看守)と叫ぶ場面以外、常に無表情&ほぼ台詞のないレト、戦後の大阪が舞台にも関わらず、まるで雑多な雰囲気が伝わらない時代描写も、より平坦な印象を強めてしまいます。

 クールと言えば聞こえはいいですが、大きな起伏がなく、淡々と上映時間だけが過ぎていき、「ヤクザ! 相撲! 刺青!」という、ステレオタイプな要素がありながら、トンチンカンな方向にも行き過ぎず、全体的に地味な印象を残しました。

 大手レビューサイト「ロッテン・トマト」の支持率は20%、「メタクリティック」では100点満点中30点と、イマイチな評価となっています

 もともとジャレッド・レトの代わりに『マッド・マックス/怒りのデスロード』(‘15年)のトム・ハーディが主役を演じる予定だったそうですが、問題はキャストよりも脚本や演出にあったのかもしれません。

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