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元「お笑いバー店員」が教える会話のコツ。誰とでも“深い関係”を築く

学び

話し相手を「相方にする」方法

 話は変わりますが、みなさん、漫才は好きでしょうか? 最近はYouTubeなどにもネタ動画が上がっていますよね。お気に入りのお笑い芸人を見つけて、チャンネル登録しているという人も多いのではないでしょうか。

 みなさんに、もう1つ質問なのですが、漫才をしたことはあるでしょうか? おそらくですが、実際に人前で漫才をした経験を持っている人は少ないと思います。なので、今回は漫才の経験がない人に向けて、私流の「顧客と相方になる方法」を伝えたいと思います。

 これもぜひ想像してほしいのですが、売れっ子芸人がたくさん出演する漫才ライブがあったとして、それを一番楽しんでいるのは誰でしょうか? それを見に来たお笑い好きなお客さんはもちろん楽しいと思うのですが、おそらく演者である漫才師の方々はもっと楽しんでいるのではないかと思います

 自分たちが面白いと思うネタを大勢の前で披露して、大爆笑を生むなんて、こんなに楽しいことはないです。そして当たり前ですが、「漫才師と毎回ライブを見に来てくれるお客様」と「漫才をする相方同士」という関係性は全く違うものです。

 明らかに相方同士の方が深い関係を構築できているはずです。この関係性を顧客(求職者)との折衝の中で作ることが本テーマの意図になります。実際に、私のこの半年間での新規面談後の顧客満足度アンケートでは社内1位となっております。

芸人を意識しすぎたからこその失敗

テレビ

 私自身、キャリアアドバイザーを始めた頃は自分のしゃべりを楽しんでもらおうという意識が非常に強かったため、求職者との面談でどれだけ笑わせることができるかをひたすら追求しておりました。今振り返ると変なキャリアアドバイザーだったと思います(笑)。

 このような面談ばかりしている時は、与えられた売上目標をクリアすることはできておりませんでした。一方通行のコミュニケーションばかりになってしまい、お笑い好きの一部の求職者にしかウケないので当たり前の結果だと思います。

 お笑い芸人ではなく、お笑いバー店員で培ったフリートーク力を活かす必要があったのです。それに気づき、顧客(求職者)とタッグで笑いを生むというスタイルに変化させることで、キャリアアドバイザーとしての成果も上がるようになりました。

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