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丸井店舗に直結した「Z世代向けシェアハウス」を覗いてみたら凄かった

暮らし

スーツケースひとつで引越しが出来るが…

「マルトイクラス」のコンセプトデザイン監修は、佐藤オオキさんが率いる世界的デザインオフィス「nendo(ネンド)」が手がけただけあって、全てに計算が行き届いている。壁面の外観をはじめ、ソファなど部屋のいたるところにある幾何学模様は、さまざまな形の間取りが集まるイメージを象徴したデザインだという。

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ファブリックのパターンは、窓にかからないという細かい配慮もされている

 最新式のランドリーは地域の人たちにも解放されていて、将来的には入居者も地域の方も参加できるイベント開催も検討しているそうだ。

 現在住んでいる人の平均年齢は28歳。18歳から51歳の人まで住んでいる。ソファやベッドなどが揃っているので、スーツケースひとつで引っ越しができてしまうが、せっかく住むなら他の入居者と絡まないのは損かもしれない。

丸井のエポスカードで住環境も支払い

 それにしてもこの物件はどうして出来たのか。株式会社マルイホームサービスのトクラス事業部の木本千枝さんによれば、丸井の裏手にあるこの物件は、以前は2階まで丸井がバックヤードとして使っていて、上部分はオーナーさんの住まいだったという。

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トクラス事業部 事業企画課 木本千枝さん

「オーナーさんから上層階の活用を相談され、リノベーションしてシェアハウスにするという構造が実現化しました。もともと、丸井は建物を管理や賃料保証するビジネスをやっているんですが、世の中の不動産がやっていないことをやろう! ということでプロジェクトを発信しました。

 実はエポスカードを持っている人の平均年収は400万円未満が6割ぐらい占めていますので、7万円前後の物件を提供したいと思ったんです

 確かに、ここの家賃は5万9000円から。別途かかる共益費は1万6000円だが、電気ガス、水道、掃除、Wi-Fi代込みになっている。引越し代をかけたくないZ世代にとっては、ありがたい。

「ワンルームでも引っ越すとなると初期費用で30万〜40万円かかりますが、ここは翌月の家賃をいただいても15万円程度ですむ上に、エポスカードでのクレジット決済や分割まで選ぶことができます。家賃支払いで貯まったポイントは家賃や、建物の1階にあるコワーキングスペースにも使えるんです」

 住まいを利用してもらうことがエポスカードの継続的な利用にもつながるというわけだ。

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