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お荷物社員から外資系管理職→起業家に。ストレス対策に「鋼のメンタルは必要ない」

ビジネス

メンタルヘルスに対するタブー意識を変える

診断

「アメリカではメンタルヘルスが産業として確立されています。セラピストの社会的認知度も高く、ドラマなどでも格好いい職業として描かれることが多いですよね。一方、日本ではそもそもカウンセリングが一般的に普及していません

 しかし、現代社会においてストレスは誰にでも起こる、不可避なものです。コロナ禍でリモートワークなどが進み、孤立感から不安が誘引されやすくなっており、社会的にもストレスレベルは悪化しています。予防的にストレスに対処する方法を身につけることが誰にとっても大切になると考えています」

 現状では認知行動療法を直ちに広めるのは難しいことだと分かっている。それでも徳政さんは「諦めずに世の中の意識を変えていきたい」と力強く語る。

「通常の起業では事業展開のスピードが重視されますが、マイコーピングは焦らずに進めたいと思っています。自分たちが納得できる質の高いサービスにこだわって、一歩ずつ着実に歩んでいくつもりです

<取材・文/中野龍>

【徳政憲和(とくまさ・のりかず)】
マイコーピング株式会社代表取締役社長。中央大学法学部卒業後、コニカミノルタに入社し、新規事業の海外営業・マーケティングを担当。IBMビジネスコンサルティングサービスでのCRMコンサルタントを経て、日本IBMにてグローバル・ビジネス・サービス事業のリソース管理部長、上海のオフショア拠点での駐在も経験。アドビにてエクスペリエンス・クラウド事業の経営企画本部長。2020年マイコーピングを創業
Twitter:@nori76

1980年東京生まれ。毎日新聞「キャンパる」学生記者、化学工業日報記者などを経てフリーランス。通信社で俳優インタビューを担当するほか、ウェブメディア、週刊誌等に寄稿

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