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明星食品、高級袋麺ブームの火付け役「中華三昧」を生んだ1本のCM

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若年層への訴求に向けてカップ麺を一新

明星食品

パッケージを刷新した「中華三昧 タテ型カップ麺」シリーズ

 中華三昧は2021年2月にカップ麺シリーズのリニューアルを敢行。デザインやパッケージを一新し、新たなターゲットに向けた訴求を行なっている。 最後に今後の展望について八木氏はこう語る。

「袋麺ブランドの中華三昧にあるコアコンピタンスは『中華三昧だからこそできる、つや、弾力がある麺』です。お鍋を使って煮る袋麺と同様の食感が、技術革新によってお湯をそそぐだけのカップ麺でも再現できるようになったため、今回のリニューアルに踏み切りました。

 40年のロングセラー商品といっても、中華三昧をまだまだ知らない人は多い。特に20~30代の方には認知度が低く、ブランドの課題でもある。カップ麺は20~30代にとってコンビニやスーパーで馴染みのある商品で、気軽に手に取ってもらえるように、『高級感を保ちながら軽やかさが伝わるパッケージデザイン』に変更しています。

 まずは、カップ麺で中華三昧の価値を感じて、ファンになっていただきたい。結婚などライフステージの変化で即席めんの利用がカップ麺中心から袋麺中心へと変わった際に、スムースに移行していただくための道筋となる商品にしていきたいですね」

 コロナ禍により、今後も袋麺の需要が高まっていくのが予想される。そんななかで中華三昧の今後の商品展開に期待したい。

<取材・文・撮影/古田島大介>

1986年生まれ。立教大卒。ビジネス、旅行、イベント、カルチャーなど興味関心の湧く分野を中心に執筆活動を行う。社会のA面B面、メジャーからアンダーまで足を運び、現場で知ることを大切にしている

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