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アシックス、ニトリetc「スポーツ・雑貨業界」の特徴を1万件口コミから分析

ビジネス

ヤマハ、アルペン、イトーキの口コミ

【ヤマハ株式会社】
(開発、在籍3~5年、男性)
強み:総合楽器メーカーとして、やはり世界的にも確固たる地位はあると思う。ただし、楽器業界そのものはとても規模が小さいので、あくまで楽器業界では。他の業界にも進出しており、手広くやってるのは強みと思う。
弱み:今は、新しいコト、業界に進出しようという気概はあまり強くないと感じる。現状維持な感じ。そういった風土は居心地は良いかもしれないが、企業としては弱みと思う。
事業展望:大きくはならない、むしろ業界全体が縮小していくかもしれず、それに伴い楽器事業は苦しくなっていくのでは。広い視野で色々な分野に挑戦していかないとダメなのではと思う。

【株式会社アルペン】
(販売、在籍5~10年、女性)
強み:業界No.1。どの社員もこのポリシーはゆずりません!みんな熱い思いを持って業務している。
弱み:デジタル化。アナログのマニュアルやシステムが多く、時間ロスや経費ロスがおおい。
事業展望:アウトドアやアパレルに力を入れて今までのウィンタースポーツのイメージを払拭しつつあるので、今後デジタル化も進まないEC事業も発展すると思う。

【株式会社イトーキ】
(営業、在籍5~10年、男性)
強み:オフィスコンサル。
弱み:薄利な業界の為、給料が安い。
事業展望:コロナウイルスの影響により、オフィス移転が頓挫しており今季含め事業展開は全く読めない。

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 このように比較すると、各社が扱っている事業の特徴が見えてきます。OpenWork上のカテゴリ名も「インテリア、雑貨、文具、スポーツ」と幅が広いため、各社の特徴も多岐にわたりやすいです。ただし、いずれも一般消費者向けに販売することが多い商材ではあるので、「一般消費者向け(BtoC)」として検討していくことをお勧めします。

 次の項目ではこれらのデータをもとに、さらに整理・要約していきます。

インテリア、雑貨、文具、スポーツ業界の特徴

インテリア

 上記のクチコミを踏まえると、「インテリア、雑貨、文具、スポーツ業界」の上位企業は3タイプに分けられます。

・タイプ1:インテリア・家具系(アイリスオーヤマ・良品計画・ニトリ・大塚家具・イトーキ・タカラスタンダード)
・タイプ2:スポーツ系(アディダスジャパン・アルペン)
・タイプ3:その他業界特化のメーカー(ヤマハ)

 カテゴリの幅が広いことから、今回のカテゴリ分けも非常に広めにとっています。実際、タイプ1の会社は、

・自社で店舗/ショールームなど販売ルートを持ち、製品開発も行う(良品計画・ニトリ・イトーキ・タカラスタンダード)
・販売ルートのみ持っている(大塚家具)
・製品開発のみ行う(アイリスオーヤマ)

 というように、違う特性の会社をまとめています。そして、これらの会社は似ているとはいえ、新型コロナウイルスの流行によって明暗が分かれています。それぞれ、直近期で赤字なのが良品計画・大塚家具・イトーキの3社です。1期のみの赤字は必要以上にネガティブに捉える必要はありませんが、赤字が続く場合は注意が必要です。

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