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コーヒーを飲むと頭痛と動悸が。診察を受けてわかったこと

暮らし

診察結果は「そういう体質」だった

 ひとまず症状の答えは出たが、一方で残念な知らせもあった。カフェインがダメなのは「体質」で、カフェインを採り続けることで改善したり、薬で症状を抑えたりすることはできないとも言われた。対策は、「カフェインを避ける」ことのみだと。

「それならデカフェのコーヒーを飲めばいいじゃないか」と思われるかもしれないが、先方がコーヒー代を持ってくれる場面で値段が上がりやすいデカフェをお願いするのはハードルが高く、オフィスなどに出向けば最初からコーヒーが用意されていることも少なくない。

 もちろん、欲を言えば「とりあえずコーヒーを出せばいい」という文化がなくなれば、それに越したことはない。筆者のような体質の人間はもちろん、コーヒーが苦手な人も多いと思うからだ。

 しかし、相手に配慮を求め続けるのも気が引けるので、今後どうコーヒーと付き合っていくか、いわば「コーヒーの上手な断り方」を考えるべきなのかもしれない

カフェインの代謝スピードには個人差が

喫茶店 仕事

 今回は、「カフェインに弱い体質」に関してさらなる知見を得るべく、「やちよ総合医療クリニック総合内科医の沖一匡医師にも話を聞いた。

「この体質を指す医学的な用語はありませんが、『CYP1A2』という遺伝子多型がカフェインの代謝スピードに影響を与えることが分かっており、カフェイン耐性には個人差があるといえます」

 続いて、頭痛と動悸を感じるメカニズムを解説してもらった。

頭痛の原因はカフェインによる血管収縮作用です。カフェインがなくなった後に血管が拡張され頭痛が誘発されます。動悸に関してはカフェインが心拍数を減少させる働きがあるアデノシンを抑制するために起こるとされています」

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