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NHK報道にネットが紛糾。1発数十億円「防衛ミサイル」は本当に必要か?

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 配備計画は国家同士のやり取りのみで進み、規制の内容が市に明らかにされたのは、合意後です。

 スウプスク市のマレック・ビエルナツキ副市長は「基地による制約は大きな打撃で市の発展を阻害する要因になっています」と語り、影響の大きさが伺えます。

ミサイル

 そして「いざ戦闘となれば、一番最初に狙われる可能性が高くなるのです」と続け、この防衛システムが市民の安全を脅かすものであると説明しました。

配備候補地周辺住民からは不安の声が…

 今回、政府は秋田県と山口県をイージス・アショアの配備候補地に決定されました。このことで、日本全土を弾道ミサイルから守ることができるそうです。

 しかし、秋田県での配備候補地になっている陸上自衛隊新屋演習場は、住宅密集地からほど近い場所にあり、レーダーの発する電磁波による身体や環境への影響や、有事の際に標的になるのではないかと住民から不安の声が多く上がっています。

 小野寺五典防衛大臣は6月22日、秋田県庁を訪れ、配備について理解を求めましたが、秋田県の佐竹敬久知事は「状況次第では協力もやぶさかではない。ただ、これまでのコトの運び方を見ると不安を覚えざるを得ない」と抗議。

 世界情勢が目まぐるしく変わっている今だからこそ、イージス・アショアの必要性や危険性についてより一層議論を深める必要があるのかもしれません。

 これからの動向にも目を向け続ける必要がありそうです。

<TEXT/湯浅肇>

写真をメインに数多くの時事ネタやマルチメディア関連の記事も執筆。常に斬新な切り口で情報発信を目指すアラサー男子

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