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LINEでの約束に毎回遅刻する友人「14時を4時に読み間違い」

暮らし

注意できるの、できないの?

遅刻

 このままではEさんのことを嫌いになってしまうかもしれないという危機感を覚えた重松さんは、一度真面目に話し合いをしようと決め、Eさんに切り出しました。そこでEさん自身も悩んでいることが分かったのです

「はじめはLINEで話していたんですが、Eがあまり文章をまとめるのが得意でないので、電話に切り替えました。そうしたら、本人もそそっかしい性格やミスが多いことで悩んでいてい、周囲からも怒られることが多く、ツラい思いをしていたのが分かったんです」

 Eさんは子供の頃から注意力が散漫で、よく怪我をしたり忘れ物をしたりしていて、怒られるたびに深く反省をしていたそう。しかし、どんなに注意しようと頑張っても、どうしてもうまくいかず、自分でもどうすれば良いのかわからなくなっていたのです。

苦手なことは…「電話で解決!」

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 悩み苦しんでいたEさんの話を聞いたら、重松さんはそれ以上彼を怒ることはできなくなりました。そして、LINEの読み間違えをすることについては、ある提案をして解決することにしたのです。

「そこも昔からなんですが、耳で聞いた情報についてはあまり間違えないんですよね。だから読むことをやめれば間違えないんじゃないかと思って、約束は全部電話ですることにしました。会う前日に電話をして場所と時間を伝えるようにしたんです

「文字でなければ間違いが少ない」と重松さんに言われたEさんは、初めて自分の不得意を理解した様子だったそう。そして、電話での約束に切り替えることで格段にミスが減ったのです。それ以降、今でもEさんとのやり取りは電話が基本となりました

「僕にも苦手なことはありますし、直そうと意識してもついしてしまうこともあります。Eにとっては読むことがそれだったんだなと。あれから僕もEにイライラすることはなくなりました。苦手なことは別の方法でカバーすればいいだけだって気づかせてくれて、むしろ感謝しています」

<TEXT/つる>

食べること、お酒、音楽、辛いものが大好き。30代になっても派手髪から抜け出せません。外に出るのはお酒が待っている時だけという姿勢を崩さず、今日も適当に生きています

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