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芸能人の相次ぐ独立。ローラ、神田うの…なぜ同じ日に事務所を辞めるのか

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「女優の●●が所属事務所から独立」
「アイドルの××が自ら事務所を設立」

待合室 男性

画像はイメージです(以下同じ)

 昨今、こんなニュースはまったく珍しくもなくなっています。かつて芸能界における「事務所独立」というと、“テレビから干される”“仕事がなくなる”など、ネガティブなイメージばかりが先行していたものです。

 ところがここ数年ほどのは、誰もが知る超人気タレントが、同じく誰でも知っている大手芸能プロダクションから独立を図るケースが相次いでしまう。その理由や背景について、大手プロ関係者やタレント本人に話を聞いてみました。

事務所に所属する必要性が…

 国内有数の大手プロ幹部は、独立が相次ぐ背景についてこう分析しています。

「やはり昭和の時代と一番違うのは、ネットを使ってタレントが自ら情報発信を行えるようになったことでしょう。かつては何かを宣伝したいと思っても、テレビや新聞の力を使うしかありませんでした。

 大手プロに所属していれば、いわゆる『売れていないタレント』であっても、事務所の力でメディア側にアプローチを掛けられた。ところが事務所に所属していない場合、よほどの人気者でなければ、メディアからは見向きもされないでしょう。ところが現在は、無料で開設できるSNSひとつで、全世界に情報を発信することが可能となりました」

 確かにいまや、芸能人の見せ場のひとつである記者会見ですら、当人のSNSアカウントで同時生配信……というケースも決して珍しいものではありませんでした。

誰もが一度は独立を考える

記者会見

 かつてはメディア側に「どうにか取材してやってください!」と頭を下げて、1つでも多くの媒体を会見に招いていたというのですから、ネットやSNSの台頭は、芸能人たちの在り方を根本的に変えてしまったと言えるかも知れません。

「基本的にすべての芸能人は、所属事務所に対して必ず何らかの不満を持っていると考えていい。誰もが一度は事務所と衝突しているし、独立を考えたことがあるでしょう。

 しかし、なかなかそうできないのは、独立したからといって先細りになってしまうのは目に見えているから。宣伝や露出の場がなくなることに加えて、いわゆる『干されてしまう』状態に陥るためです」(大手プロ幹部、以下同)

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