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スターバックス元CEOが語る仕事論「お茶くみも面白い仕事になる」

ビジネス

「価値観を合わせるため」するべき質問

――次こそはミッションの大切にしている会社に転職したいと考えている場合はどうなるでしょうか。

岩田:重要なのは「自分の価値観がその会社に合うかどうか」です。1度や2度の面接では、なかなかわかりません。

 その会社の社風や価値観、何よりも社長がそのミッションの達成に本気で取り組んでいるのかを聞いてみると良いと思います。こちらもできるだけ、マニュアル的な受け答えではなく、自分の本音を出すことが大切だと思います。あとはマッチングの問題だと思います。

 就職活動中の若い世代にはよく、「社長が自ら採用活動に力を入れている会社に行きなさい!」とアドバイスしています。社長自ら良い人財を採用したいと考えている企業は、10年後、20年後必ず伸びます。今は例え小さくても、社長が本気で採用活動をしている企業は、これから大きく伸びる可能性があるのです。若い人にとっては今より10年後のほうが大切でしょう。

 また、転職活動をするにあたっては、自分の“武器”もしっかり考えておくことです。結局のところ、「どのようにその会社に貢献できるか?」を問われますから。

岩田さんの人生が大きく展開したきっかけ

価値観 キャリア

――岩田さんはどうやって、“武器”を身につけたんでしょうか。

岩田:私は若い頃からいずれ経営者になりたいと思っていました。新卒で入社した日産自動車での挨拶で「社長を目指す」と宣言したほどです。8年目の頃に、友だちが、社内留学制があることを教えてくれた。

 経営者になるための武器として、ビジネススクールに行き、MBAを取ると決め、がむしゃらに勉強を初めました。しかし、実際は英語は大の苦手でTOEICは300点前後。死ぬほど勉強して、2年間でTOEICの点数は900点まで上がりました。そして、トップ10スクールの「UCLAビジネススクール」に合格することができました。その時実は、20年前に『週刊SPA!』に「英語の達人」というテーマで取材を受けています(笑)。

 実際、このMBA留学が転機になって、人生が大きく展開したと感じています。MBA留学から帰国後、コンサルティング会社に転職し、外資系企業の役員を務め、「アトラス」「ボディショップ」「スターバックス」3社で社長も経験することができた。

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