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「殺す」だけじゃない、意外に使えるKillの知られざる英語表現

コラム

I killed it!は怖い意味ではない?

ジェイソン 殺す

 このようにいろいろな局面で使えるカジュアルなKillですが、上記のようにマイナスの意味だけで使われるわけではありません。少し前の記事ではNailという表現に「釘」だけではなく「よくやった!」という意味があることを紹介しました。

 同じように、How did your presentation go?「プレゼンはどうだった?」と聞かれた I killed it!と言えば、「完璧だったよ!」の意味になります。しかしI got killed (by my boss’s questions).であれば、「(上司の質問のせいで)撃沈だった」と正反対の意味に。

 使われる状況次第で良い意味にも、悪い意味にもなるのが興味深いところ。このような表現はなかなか簡単に使いこなせるようになるのは難しいですが、表現に触れる機会を増やすことで次第にニュアンスがわかってくるようになるはずです。

<TEXT/木内裕也>

会議通訳者、ミシガン州立大学研究者。アメリカ大衆文化、アメリカ史の研究を行うほか、国際一流企業、各種国際会議などの通訳を行う。またプロサッカーの審判員としても活躍。著書には『同時通訳者が教える 英語雑談全技術』『耳と口が英語モードになる同時通訳者のシャドーイング』(ともにKADOKAWA)など多数。英語で仕事をする人の応援サイト「ハイキャリア」にも執筆

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