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「スーツ文化」に馴染めない人が転職で失敗する理由

学び

 ここまでは、転職活動において採用面接を受ける場面を想定して解説しましたが、ときおり、転職をした後になって転職先のドレスコードに戸惑うという人もいます。

 とりわけ私服OKなどラフな文化のある会社から、商社などのスーツ文化の会社に移った場合に、「馴染めない」という悩みを持ってしまう人が少なくないようです。

ドレスコードから、会社の文化を見ておく

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 カジュアルな服装で仕事をする企業は自由な文化がある一方、スーツや制服を身につける企業はルールがきっちりしているといったように、会社ごとのドレスコードには社内文化が表れがちです。

 そこで、転職活動をするときには、企業のドレスコードをあらかじめ把握しておき「その会社で働いている自分の姿」を想像できるかを考えてみると良いでしょう。

 こうした情報は、インターネットである程度知ることが可能です。

 上場企業であれば社員の平均年齢は公開されていますし、企業の採用ページには、「先輩社員の紹介」などとして写真付き社員が公開されていますから、それらを見ておくだけでも多くのことが分かるはずです。

 もし採用面接を受けてみて、「自分と合わないな」と感じたのであれば、あえてこちらから入社を辞退するというのも、ひとつのやり方です。私服OKな人が、スーツ文化の会社にいったん入社してから馴染めずに辞めてしまうよりは、個人と会社双方にとって良い選択だと考えます。

<TEXT/高本尊通 構成/小林義祟>

1972年3月7日生まれ。大学卒業後、パソナに入社。大手特別法人営業グループ責任者を経て、企画、アライアンス、業務改革担当として活躍後、2004年、株式会社プロフェッショナルバンク設立に参画。これまで約7000人あまりのキャリアに携わり、特に30代、40代の転職市場の現場に長く携わってきた。2012年にビズリーチ社の「日本ヘッドハンター大賞」、同年から2年連続で「リクナビNEXT AWARDMVA」を受賞するなどし、16年にはビズリーチ社によるヘッドハンターランキングで約1500人中第1位を獲得している

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