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「ハワイ路線」でJALとANAが熾烈な競争。エアバスA380就航で変化が?

ビジネス

 海外旅行の定番として長きに渡って日本人に愛されているハワイ。日本航空(JAL)は1954年にハワイ便を就航して以来、圧倒的なシェアを誇ってきました。

ハワイ

※画像はイメージです(以下同じ)

 しかし、ここに来て全日本空輸(ANA)が、世界最大の旅客機エアバスA380を投入して、JALの牙城の切り崩しを図っています。6月4日放送の『ガイアの夜明け』(テレ東)では、ANAの猛追撃に対抗するJALの「絶対に負けられない戦い」が紹介されました。

「ハワイといえばJAL」という概念を変える

 JALは、ハワイ便就航以来、ホテルの宿泊と併せたパッケージツアーに力を入れたり、ホノルルマラソンに協賛したりするなど「ハワイといえばJAL」というイメージを築いてきました。しかし、経営破綻後の2014年、国際線の規模でANAに逆転されてしまいます。

 それでも2018年、ハワイ便の座席数シェアはJALが33%、ANAは15%とダブルスコアを保っていました。しかし、今年5月からANAが2階建ての超大型旅客機エアバスA380を導入すると、2020年にはJALが29%、ANAが25%になると予測されています。

 ANAの平子裕志社長は「『ハワイと言えば日本航空(JAL)』この概念をぜひ変えたい」と記者会見で語る一方、JALの赤坂祐二社長は番組の取材班に対し、「ハワイを作ってきたのはJAL」と強気の姿勢を崩しません。そして「ハワイ線とともに、ハワイに滞在中のサービスを含めた商品を作ることは、全日空(ANA)にはマネできない」と、続けました。

 JALはより高品質なサービスを提供しようと、新たなパックプランの企画開発に奔走します。JALの担当部署の奮闘ぶりが番組内で密着されました。

ハワイ初日の出フライトを実現

海外旅行

 東京品川区にあるジャルパックは、JALグループの旅行会社です。従業員は約760人で売上高は1820億円。世界77の国・地域の旅行商品を販売していますが、海外商品の売上の約4割はハワイのプランが占め、JALの売上を支える重要な役割を担っています。

 同社企画部の責任者は「ホテルからジャルパックは『面倒くさい』と言われる」と番組の中で語りました。厳格な基準で部屋の景観をチェックし、少しでも水平線に遮る障害物があれば、階層を高くするなどの交渉を重ねています。また、かつてANAと提携していたハワイアン航空が2017年に提携を解消すると、JALは同社と提携の契約を結び、「共同運航」や「旅行商品」で連携しました。

 そこで、考え出されたのがハワイでの初日の出フライトプラン。早朝にホノルルを飛び立ち、ハワイ島マウナ・ケア山上空で、初日の出を鑑賞し、ホノルルに戻ってくるというもの。このプランは、ハワイ諸島間のシェアの9割超を握り、早朝に離発着が可能なハワイアン航空の協力があってこそ実現できるものです。窓側2席で7万8000円ですが、発売2日で6件の予約があったそうです。

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