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大坂なおみ「世界で影響力ある100人」に選出。歴代日本人には誰がいた?

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2016年:草間彌生(芸術家)

草間彌生

『無限の網―草間彌生自伝 』(新潮文庫)

 幼少期に悩まされた幻覚や幻聴から逃げるために描いた繰り返される水玉模様など、独特のモチーフや実験的な作品を発表する芸術家の草間彌生さん(90)も2016年にArtists部門で選出されています。 
 
 1957年には単身渡米し、作品や時に「ハプニング」とも称されたインスタレーションから、1960年代に入ると“前衛の女王”と呼ばれるまでになります。1970年代に日本に戻り小説家としての活動をはじめ、芸術からしばし離れますが、1990年代に入ってからは再度芸術家として活動を活発化しました。

 その後は海外で再評価の動きが高まり、2014年にはイギリスの美術専門誌『The Art Newspaper(アート・ニュースペーパー)』で「もっとも人気のアーティスト」として選出されるなど海外でもその評価は高く、御年90歳の今も精力的に活動を続けています。

2017年:小池百合子(東京都知事)

 2017年にPioneers部門に選出されたのが小池百合子東京都知事(66)。2020年オリンピックに向けての取り組みや、東京での初めての女性リーダーということが評価されての選出となりました。

 自身も女性リーダーの一人であるパリのアンヌ・イダルゴ市長(59)は以下のように紹介文を寄せました。

「政治やビジネスの場ではしばしば男性が権力を持ち、女性の声は通りづらい。東京という大都市で小池氏がリーダーとして選ばれたのは日本、ひいては世界中の女性にとって先駆的な事例だろう」

 オリンピックも近づく今、本当の手腕が発揮されるときなのかもしれません。

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