「やりたいことが見つからない」を解決する、たったひとつの考え方
生きていくうえでの「理想像」を考えよう
ちなみに当時の私の「こう生きていたい」という理想とは、
① 毎日を楽しみながら生きていたい
② 自立していたい
③ 明るい家庭を持ちたい
という、かなり漠然としたものです。これらを達成するためには、まずは人生の大部分を占めるであろう「仕事」を楽しんでいる状況が理想です。
この「生きていくうえでの理想像」は、恐らくほとんどの人が持っていることだと思います。それが叶う環境であれば、どんな仕事であっても、「よほど自分に向いてない仕事でない限りはなんでも良かったんだな~」と働いてみて思いました。学生時代にあんなに悩んでいた「やりたい仕事」に関しても、仕事でいろいろことを経験するうち、段々と明確になっていきました。
「無名のベンチャーなんて怪しいし、忙しそう」
私は有名企業で大成功を収めたわけでもないですが、会社や自分の仕事が大好きで、充実感を持って働いているので、自分の中では大満足なキャリアになっていると思っています。
学生時代の自分だったら、UZUZのことを「無名のベンチャーなんて怪しいし、忙しそうじゃん」とか言うかも知れません。理由はないのに「大手じゃないと嫌だ」と言ってたと思います。やりたい仕事がなかったゆえに、漠然としたイメージで、周りの人からどう見られるとか、浅いことしか考えていませんでした。
それでもやりきれる人なら良いですが、当時の私はそこまでの芯の強さもモチベーションもなく、嫌なことがあったらあっさり折れていたと思います。
やりたい仕事が明確でなくても、自分が理想とする人生像に沿っていれば、大企業や公務員といった一般的によいとされているものである必要はないんだなと改めて実感しました。
就活は「どんなふうに生きたいか」を考えよう
今、やりたい仕事がなくて焦っている人は、どんな仕事があるのかを知らないだけです。
学生の場合は、チャンスしかないと思います。まずは世の中の仕事を知るために、学生インターンやボランティアなどでできるだけ多くの職業に触れる機会を積極的に作るといいでしょう。すでに卒業した人でも、20代は若いし、いろいろな経験を積めるチャンスがあるのだから焦らなくても大丈夫です。
「やりたい仕事」がなくても、「どんなふうに生きたいか」を考えれば、就活において優先すべきことが明確になるのではないでしょうか。
そして、もし内定というチャンスを手にしたのなら、まず与えられた環境でがむしゃらに過ごしてみることが重要なのだと考えています。できることや経験値が増えてきたら、今の自分がまだ見えていない未来や明確な目標がきっと見えてくるし、選べるようになるはずです。
<TEXT/御代田侑佳>