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大林組社員だけじゃない、女子就活生を狙う「セクハラ妖怪」の実態

学び

「見栄えのする顔だね」と容姿をジロジロ

妖怪じろじろん
出没頻度 ★☆☆☆☆/攻撃力★★★★★

セクハラ

 就活生の姿をじろじろ見て、容姿やスリーサイズに言及してくる妖怪。さすがにセクハラ妖怪がバッシングを受けやすくなった昨今、出没頻度はそれほど高くはありませんが、いまだ根絶されてはいない模様。

 胸や臀部などのスリーサイズを聞くことはもちろんアウトですが、例えば「肩ががっちりしているね」「見栄えのする顔だね」などの発言もセクハラに当たることを理解できていないレベルの低い妖怪です。

 レベルが低いわりに、外見に関する発言は気持ち悪さマックスかつかなり心をえぐられることもあるので、攻撃力は★★★★★。

【体験談】
 某大企業の面接でのこと、開口一番「学歴もあってそのうえ容姿端麗、言うことなしですね」といわれて目が点に。初めてあった人に、しかも面接という公の場での発現、ただただ気持ち悪いという思いしかわきません。

 けなすのはNGでもほめるなら許される、と勘違いしているおじさま方は本当に多いです。たとえ称賛だとしても、選考の場では「容姿に関する発言」自体がNGなのです。

より注意が必要な「環境型セクハラ」とは?

 以上、就活中に遭遇しやすい妖怪たちでした。彼らに共通しているのは「何がセクハラになるのかをわかっていない」「そもそも自分がセクハラをしている自覚がない」という点です。まさか会社の顔である彼らが会社の評判をおとしめるような行為を意図的に行うはずはなく、自覚がない分、タチが悪いのです。

 そもそもセクハラとは、「改正男女雇用機会均等法」や厚生労働省の見解によると、

「職場において、労働者の意に反する性的な言動が行われ、それを拒否したり抵抗したりすることによって解雇、降格、言及などの不利益を受けることや、性的な言動が行われることで職場の環境が不快なものとなったため、労働者の能力の発揮に重大な悪影響が生じること」

 を指します。解雇や減給に至らないまでも「職場内での性的な言動により働く人たちを不快にさせ、職場環境を損なう行為」のことを環境型セクシュアル・ハラスメントと定義しています。言うまでもなく、採用活動の場は職場の延長であり、これまで述べたセクハラも該当する可能性が高いです。

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