英語にもあいまいな表現はある。「そこそこ良い」はなんて言う?
幅が広くて曖昧な表現も英語にはある
また、Decentはお世辞として「悪くない」程度の意味で使われることも。How was the movie?「映画はどうだった?」と聞いた答えがIt was decent.だと、本当に良かったかもしれませんが、「まあまあ」程度であった可能性もあります。
Decentが最上級の誉め言葉として使われることもあります。その最たる例は、故人を偲ぶ席での会話やスピーチです。He was a decent person.のように使われる際は、「人として素晴らしい」という意味。決して「まあまあの人格」を意味するわけではありません。
このように考えると、英語にも曖昧な表現は数多く存在しています。「英語は日本語と違って曖昧さがない」とか、「英語ではお世辞がない」と思われがちですが、実際にはDecentのように、幅が広くて曖昧な表現も、お世辞で使われることのある表現もあります。
<TEXT/木内裕也>
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