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「好きなことを仕事にする」発想が危ないワケ。ネットで注目の起業家が語る

ビジネス

理想は「嫌いなことで生きていかない」

――著書では新しい働き方や生き方を提案されているように感じました。

えらてん:就活がダメだと「人生がダメ」って思い込んでしまう人は多いですね。この本はそれ以外にも道があることを伝えたいと意図して書いています。

 今だと就活ができるのであれば、そのほうが有利であると思います。社会的な身分や生活保障もあるし、「どこの会社で、所属です」と伝えるだけで相手にも信頼してもらえる会社員が最強なのが現状です。

――働くにあたっては自分がしたいことを考えたほうがいいのでしょうか?

えらてん:「好きなことで生きていく」っていうよりは、「嫌いなことで生きていかない」と考えてもらいたいです。好きなことをやってもお金にならないんですよ。自分にとって苦ではないこと、嫌いではないことのほうがお金を生み出せることが多いんです。

本当に好きなことは休日にやればいい

『しょぼい起業で生きていく』にはphaさん、借金玉さんの対談も収録。「私の起業は彼らの流れにあると感じています」(えらてん)

――どういったものがお金になるんでしょうか?

えらてん:例えば、掃除が嫌いでない人であれば、掃除するだけでお金になります。「掃除を進んでやりたい人」は少ないかもしれませんが、「掃除が苦ではない人」は多くいると思います。

 ほかにも朝、起きることが苦なくできる人もいるわけで。そういったことの中から需要があるものを見つけて生きていく。そして、本当に好きなことは休日にやればいいんですよ。好きなことと稼げる仕事が一致することは非常に稀なわけです。

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