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オンラインサロンはもう限界?会社や場所に”あえて”縛られる20代の生き方

ビジネス

 20代といえば、自分の将来について考える時期です。

 サラリーマンなら今の会社で働くのか、それとも独立して起業するのか。ネットではインフルエンサーが「脱社畜」「ブランド人」などと檄を飛ばしていますが、本当にそれで食えていけるのか不安な人も多いでしょう。

えらいてんちょう

えらいてんちょう、矢内東紀さん

 昨年末に初の著書『しょぼい起業で生きていく』(イースト・プレス)を刊行し、早々に重版するなど話題の“えらいてんちょう”(以下、えらてん)こと、矢内東紀さん。

 2016年に地域に根ざしたリサイクルショップを創業して以来、イベントバーの設立や小規模のM&Aなど数々のビジネスに携わり、現在はYouTuberや経営コンサルタントとして活躍しています。

 今回、自分の将来をどうするか考えているビジネスパーソンに向けたアドバイスをえらてんさんに聞きました。

通勤電車で出社するのが無理だった

――まずはえらてんさんについて伺います。リサイクルショップを創業して、以来、さまざま々な事業を展開しています。

えらてん:僕は朝起きて通勤電車で出社するのが無理という理由で就職活動をしませんでした。大学を卒業してからは、リサイクルショップのほか、シェアハウスなどの事業を展開してきました。本に書いた「しょぼい起業」の醍醐味は、数を打てることにあります。初期投資が少ないですし、失敗してもすぐに撤退できます。

――その都度、出資者からの支援が必要なのでは?

えらてん:僕の場合、そこは全て自己資金で賄っていました。プロジェクトが面白ければ、協力者も現れます。また次のプロジェクトが面白ければ、その時に新たな出資者が現れたりもします。

――今、経営コンサルタントとしてM&Aや事業承継のアドバイスをしているとか。

えらてん:かつて学習塾をやっていた時期がありました。知人から「学習塾の事業をたたむので、(リサイクルショップで)不要な物を片付けてほしい」と相談されたんです。それなら塾をやったほうがムダがないと思い、事業を引き継ぎました。細かい書類上のやり取りは必要ですが、売買価格ゼロのM&Aです。

アンチの声は時間のムダなので気にしてない

――いわば潰れかけた事業ですが、メリットはあるのでしょうか?

えらてん:すでにある事業を閉鎖するのは経済的にも不合理だし、信用をイチから作り上げていくのは大変です。顧客や仕入先などもすでに整っていたら、なおさら継いだほうがいい。あらゆる事業は個人の思い入れもあるし、できれば誰かが続けていってほしいです。

――失敗して撤退してしまったら、協力者ともめたりしせんか?

えらてん:だからこそ、なるべく出資者を必要としないようにします。それに事業をやめるのは意外と大変ではありません。もちろん、それで敵を作ることもありますが、それはもうしょうがないと諦めます。敵になる人は、どうしても敵になってしまうので。

――いわゆるアンチの声も見ないんでしょうか

えらてん:そういうのは全く見ないです(笑)。時間のムダなので気にしてないですね。何もしないことよりも動き続けることのほうが事業を展開していくうえで重要だと考えています。