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パワポスライド作成の超必須テクニック4選<後篇>色とボックスを意識せよ【20代で年収1,000万円超を目指す人向け、伝わる資料作成講座シリーズVol.3】

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パワポスライド作成の超必須テクニック4選<後篇>色とボックスを意識せよ【20代で年収1,000万円超を目指す人向け、伝わる資料作成講座シリーズVol.3】
パワポスライド作成の超必須テクニック4選<後篇>色とボックスを意識せよ【20代で年収1,000万円超を目指す人向け、伝わる資料作成講座シリーズVol.3】

若手のビジネスパーソンの皆様はもちろん、新社会人の方もPowerPoint(パワポ)で資料を作成して、社内や社外の人にプレゼンをする機会は多いのではないでしょうか。プレゼンはプロジェクトやものごとを推進していくためのコミュニケーションツールとして極めて重要ではあるものの、プレゼンを自分の武器にしている人は少ないようです。

本記事では、世界中の戦略コンサルティングファームが愛用するパワポ作成ツールthink-cell(シンクセル)の日本法人代表である松塚展国さんが、複数回にわたり、圧倒的な推進力につながる高効率な伝わるプレゼン資料作成法を紹介します(以下、松塚展国さんの寄稿)。

パワポスライド作成の超必須テクニックは4つ

今回は第2回のコラムに引き続き、パワポスライド作成の超必須テクニックの後篇をお届けします。

1. 目の動き、理解の流れを意識する
2. メッセージの置き場所に一貫性を持たせる
3. 色に意味を持たせる
4. ボックスでまとめる、常にボックスを意識せよ

前回は1と2をお伝えしましたが、今回はより高度であり、使っている人が少ないテクニックである色の使い方とボックステクニックです。

重要なことなので、ここでも再度お伝えしますが、意識すべきことは「わかりやすく作ること」「相手の認知負荷を下げること」

前回のポイント

図1: わかりづらいプレゼンの原因の半分はスライドにあり
図1: わかりづらいプレゼンの原因の半分はスライドにあり
図2: パワポ資料の肝は相手の認知負荷の低減
図2: パワポ資料の肝は相手の認知負荷の低減
図3: 人の目と理解の流れはZ
図3: 人の目と理解の流れはZ
図4: 目の動きを無視した悪い例
図4: 目の動きを無視した悪い例
図5: ほら、人の目は自分が伝えたい順番に見ないでしょ
図5: ほら、人の目は自分が伝えたい順番に見ないでしょ
図6: 修正して伝わりやすくしたスライド
図6: 修正して伝わりやすくしたスライド
図7: スライドのメッセージ置き所のパターン
図7: スライドのメッセージ置き所のパターン
図8: メッセージをタイトルに持ってくるパターンの例
図8: メッセージをタイトルに持ってくるパターンの例

これを念頭において、さっそく具体的な内容に入っていきましょう。

色に意味を持たせる

基本的な配置である1と2に加えて、色を使いこなせるようになれば、かなり上級者になりつつあります。
重要なポイントは

・カラフルにしない
・色に意味を持たせる

エクセルのグラフなどは普通に作るとカラフルになってしまいますが、こういうのはNGです。色はせいぜい資料全体を通して2〜3色にするのをおすすめします。

そして、色に意味を持たせることが重要テクニックです。ポジティブなことの場合は青色、ネガティブなことは赤色など。その強弱は、色の濃淡で表現する。これをやると一気にスライドの色が洗練されます。必ずしもポジティブは青じゃないとダメなわけではないので、皆様の会社のカラーに合わせて自分なりにルールを作るのがよいでしょう。

図9: 色は最低限、そして意味を持たせる
図9: 色は最低限、そして意味を持たせる
図10: グラフも同じ。色を最小限にして意味を持たせる
図10: グラフも同じ。色を最小限にして意味を持たせる

おすすめのコツはいったんグレーで作り、重要なところのみ強調色を加えるというやり方です。

図11: いったんグレーで作る
図11: いったんグレーで作る
図12: そして強調したい部分だけ色を加える
図12: そして強調したい部分だけ色を加える

ボックスでまとめる、常にボックスを意識せよ

そして、ボックスでまとめることは私のイチオシ。できるビジネスパーソンになるために絶対にマスターしてほしいテクニックです。

資料によっては、テキスト中心のスライドになるケースもわりと多いかと思います。その際、ただテキストを並べるだけでは、相手に整理や理解を依存することになります。いかにわかりやすく情報をまとめるかがポイントです。ボックスを駆使してまとめると、わかりやすくなります。

図13: テキスト中心のスライド
図13: テキスト中心のスライド
図14: ボックスにまとめることでわかりやすく
図14: ボックスにまとめることでわかりやすく

縦横で整理するのはマトリックスボックス。それ以外にも、下記のように1つの軸だけでまとめるパターンもあります。

図15: テキストを縦ボックスへ
図15: テキストを縦ボックスへ

↓これは、このようにボックスにまとめる

図16: ボックスのまとめ方
図16: ボックスのまとめ方

ボックスでのまとめ方は多種多様ありますが、基本的にはマトリックス、縦、横のボックスパターンがテッパンですので、こちらをマスターしましょう。

ボックスでまとめるのを特におすすめしている理由は、ボックスでまとめることによって情報をロジカルに整理する能力が身に付くからです。ボックスマスターはロジカルマスターになっていきます。

ボックスでのまとめ方は無限にありますが、下記の3パターンを覚えておけばOKです。ぜひ皆様もさっそく活用してみてください。

図17: レイアウトはこの3パターンをまずは使いこなす
図17: レイアウトはこの3パターンをまずは使いこなす

以上、たくさんテクニックはありますが、最重要の4つに厳選してお伝えしました。第1回でご説明したプレゼン資料のシナリオ作りと、この4つのテクニックを使いこなすことで、皆様もプロフェッショナルな伝わるプレゼン資料作成が可能になっていきます。ぜひ実践してみてください。

次回は、「スマートなプレゼンに必須:データで説得、パワポのデータビジュアライゼーションの極意」を詳しく解説します。

【前回のおまけ問題の再掲

このスライドは何がまずいのか?
皆様ならこのページをどのようにスマートにしますか?
このスライドは何がまずいのか?
このスライドは何がまずいのか?
回答例
回答例

いかがでしょうか。スライドづくりには100%の正解はないです。ぜひ皆様も自分ならどう作るかなどを考えながら、スマートなパワポ使いとなり、一段上のレベルのビジネスパーソンを目指していきましょう。

戦略コンサルティングファーム御用達のパワポツール think-cell Japan代表取締役社長。東京大学大学院卒業後、博報堂にてIT、エンターテインメント業界中心を担当、Googleでは旅行業界に対してデジタルマーケティングのコンサルティングを提供。その後はアメリカのスタートアップ企業シナラシステムズにて営業、マーケティング執行役員を務めGo to Marketを実行したのち、台湾AI会社のAppierにて執行役員として日本の事業拡大および東証プライム市場上場を牽引。年間数千ページのパワーポイント資料を作成。留学経験はないが、外資系IT企業ではパワポを武器に海外とのコミュニケーションをとってプロジェクトを推進してきた。2023年8月よりthink-cell Japan株式会社に代表取締役社長として参画。デジタルマーケティング、テクノロジー、データ領域に知見を有しており、その他、東京大学工学部で非常勤講師を務めるなど多岐にわたって活動を行っている。
https://x.com/nobukunimatsu

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