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30代・元大手商社で年収1800万円「年収とやりがい、どちらを選ぶべきか」

学び

 コロナの影響で働く環境が大きく変わったサラリーマンは多い。さらに副業や転職など、1つの仕事にとらわれない働き方もますます広がるようになった。ビジネスにおいて大きな変革を迎えているなか、SNSで“令和時代を生き抜くサラリーマン像”を追い求め、キャリア論やライフハックを発信し続けるアカウントに注目が集まっている。

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※イメージです(以下同じ)

 サラリーマンながら、ブログ「プランBのすゝめ」を運営し、ツイッターで4万人超のフォロワーを抱えるインフルエンサー・イシコ氏@newsalaryman_21)だ。30代半ばにして、総合商社からベンチャー企業まで経験しながらキャリアアップを続ける。そんな彼のキャリア思考法から、これからの時代のサラリーマンに必須な能力とは何かを聞いた。

総合商社から2度の転職で年収1800万円

――これまでに、どのようなキャリアを歩まれてきたのが教えてください。

イシコ:まず新卒で総合商社に入社して、外資系、そして今はベンチャー商社に勤務しています。総合商社時代は海外駐在も経験していて、約3年東南アジアに駐在していました。日本に戻ってきてから「30歳までに良いチャンスがあったら飛び出したい」と思っていたところ、転職の機会を得られて。数万人規模の会社から、今は小規模の会社で働いています。

――年収の推移はどうでしょうか?

イシコ:総合商社は30歳手前で約1000万円、その次の外資系が1300万円。そして今は1800万円ぐらいですね。

――順調なキャリアアップですが、転職するにあたって年収面など相手の会社との交渉はどのように進められたんですか?

イシコ:総合商社を出たいと思っていたときに、当時の年収や待遇に不満があったわけじゃなかったので、待遇があがらなかったらそのまま会社に居てもいいとは思っていました。ただ、大企業で約1000万円をもらっていた人材でも、小規模の会社にとっては、相応の給与を払うのはリスクになるのもわかっていたので、移った直後の待遇面に加えて、自分のパフォーマンスに応じた数年先の年収イメージも会社と共有することを大切にしました。

総合商社をやめるのは大変だった

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――とはいえ、総合商社を辞めるときにはすんなりいかなかったと。

イシコ:そうですね。辞表を出したときに「もったいない。行きたい部署があったら交渉してあげるよ」というような形で引き留められました。ある程度、満足しているなかで外に出たと思っていたので、当時はなんとか穏便に退職しようと上司には納得してもらおうとしていたんです。ただ今考えると、上司の世代って終身雇用が当たり前ですし、大企業に就職したら転職なんかする人はほとんどいませんから。理解のしようがないですよね。

――今のままなら好待遇が保証されているのに、わざわざ転職する意味があるのかと。

イシコ:同期とかは最初の5年で1割ぐらいは辞めるので珍しくはないんですけど、直属の上司は査定にも響くわけですからね。だからこそ、交渉の余地があるような曖昧な姿勢を取ってしまっていたことは今振り返ると間違っていたなと痛感しています。

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